犬との生活を楽しんでいる方もいらっしゃるかと思いますが時には緊急的なトラブルが生じることもあるでしょう。
例えば脱臼です。
今回は、犬が脱臼したときの病態から治し方についてなど見ていきたいと思います。
目次
犬が脱臼した時の病態と応急処置
犬の場合、関節は2つの骨が筋肉・人体につながっている形でつくられています。
しかし、何らかの事由によってどちらか一方の骨がずれてしまうことがあるのです。
これが脱臼です。
2つの骨が完全にずれて関節面が接触していないものを「脱臼」と正確には読んでいます。
関節が部分的であれ接触しているものが「亜脱臼となります。
応急処置についてですが、前足などの場合にはまず足を触ったり動かしたりしないようにしましょう。
犬を興奮させないように動かない状態にしてください。
自分自身での応急処置として整復を行うなどはおすすめできません。
やはり、動物病院でしかるべき処置をしてもらう事をおすすめします。
最も多い脱臼箇所は、膝(パテラ)!膝蓋骨脱臼にご注意を
膝蓋骨脱臼にはグレードがあるのはご存知でしょうか。以下そのグレードについて見ていきましょう。
「グレード1」
時々症状が出る程度で日常生活には支障がない。
「グレード2」
時折足を浮かせて歩く様子がみられるものの、曲げ伸ばしを行うと簡単に整復される。
「グレード3」
常に脱臼をしている状態ではあるものの、整復することが出来るもの。
足を引きずったりしゃがんだ姿勢で歩くなどと言った症状が見受けられる。
「グレード4」
整復をすることが出来ない上に常に脱臼をしている状態。
骨が変改をしてしまい、膝を曲げた状態で歩くもしくは全く歩けないという事もある。
膝蓋骨脱臼の治し方として手術をするというアプローチがありますが、メリットデメリットもあるのです。
まずはメリットについて触れていきましょう。
メリットはやはり「脱臼をほぼ完治させることが出来る」という点にあるでしょう。
人体の張り具合などを調整し、脱臼が起こりにくいような膝関節に治すことが出来るのです。
デメリットとしては、しばらく痛みが残ってしまうために筋力低下をしてしまう可能性があるという点。
ですから、リハビリを行う必要があるのです。
「脱臼させない・繰り返させない」ためのサプリメントやサポーターのすすめ
予防的な意味合いにおいても、そしてグレードが低いうちはグルコサミンのサプリメントなどもおすすめです。
同時に、コンドロイチンもおすすめです。
高品質な製品も数多くリリースされていますので、納得できるものを選んでいただけたらと思います。
もちろん、ペット用のサプリメントが販売されているのです。
手術に対するリスクなどもありません。
また、サポーターをするという方法もあります。
膝や股関節を着圧するタイプのサポーターでふらつきを防止することが出来るのです。
そればかりではなく、前胸を広げて正しい姿勢に保つこともできるのです。
サポーターで圧をかけて良いものなのかと不安になられる方もおいででしょう。
しかし、獣医学博士とサポーター専門家が共同開発したというものもありますので、安心して利用していただけます。
愛犬の健康を守ろう
脱臼の症状からグレードさらには予防や繰り返さないための対策を知ることにより、健康な状態をキープしていただきやすくなることでしょう。
ペットの状態に応じて対処をするという事もまた大切なことなのです。
自己判断がしにくいという場合においてはもちろん、そうでない場合でも動物病院へはかかっていただくことをおすすめしたいと思います。
まとめ
今回は、脱臼症状に焦点を当ててみていきました。
症状を知ることや対策や治療方法を把握しておくことで、より早く気が付いて対処していただくことが出来るかと思います。
今はまだ大丈夫という方もぜひとも知識としておもちいただくことをおすすめします。そして日々の健康を守るサポートについてもぜひとも実践していただきたいと思います。