クッシング症候群

皆さんは犬の「クッシング症候群」というものご存知でしょうか。
愛犬の健康を守るためにも症状から検査方法さらには薬に関してなど知っておくとよいでしょう。
そこで、ここではクッシング症候群について考えていきたいと思います。

犬のクッシング症候群ってどんな病気?命に関わるもの?

クッシング症候群は、副腎からでる副腎皮質ホルモンが過剰分泌されることにより、あらゆる病気や症状を引き起こすものなのです。
原因としては、下垂体に腫瘍ができてしまっている。
副腎に腫瘍ができている。
炎症や主要・アレルギーなどといった病気の治療で使用した薬が原因ともなります。

具体的な症状としては以下の通りです。

  • 多飲多尿
  • 食欲が増す
  • 腹部が膨れている
  • 運動をせずとも息が荒い
  • 左右対称で脱毛や毛が薄くなってしまう
  • 湿疹
  • ふらつき

などです。

世妙に関しては、治療を行っても合併症の危険性もあるために非常に難しく一概に言いにくい部分もあるものです。
とはいえ、その時々の適切な治療を受ければ寿命を全うすることも十分に可能であるとも考えられているのです。

クッシング症候群の治療法や治療費について

治療法としてまずは「内科療法」があります。
一般的に投薬が中心となり、ホルモンの合成を抑える薬剤を投与します。

次に「外科療法」です。
下垂体にある主要を取り除くなどと言ったいわゆる手術を行う事で治療をするアプローチとなります。
手術の難易度が高いことから、積極的な治療法としては取り入れられていないのが現状です。

内科療法が一般的な治し方ですが、やはり薬の副作用が気になる点となるでしょう。
先に触れたホルモンの合成を抑える薬剤である「トリロスタン」は、副作用が少ないという利点があります。
もちろん、皆無ではありませんが投薬量の見極めが重要となってきます。
犬の状態を見ながら慎重に投薬量を定めていくことによって回避することもしやすいでしょう。

また、定期的に検査をしていくことでさらに安全な形をとることも可能です。
万が一、症状があらわれてしまったという場合には断薬(薬の中止)をし、場合によっては輸液などを使って治療をすることもあるでしょう。

こうした治療をした末に完治するのか否かについてですが、どのような病気であっても完治とするには判断が難しいこともあります。
しかしながら、特に医原性のクッシング症候群の場合は原因となっている薬を減らすというアプローチが取れるため最終的に使用をしないという事によって完治することも十分に可能なのです。

クッシング症候群について知る

これら医療としてのアプローチのほかにクッシング症候群では食事療法なども取り入れられています。
質の高いたんぱくのドッグフードを与えるなどと言うことで改善できる可能性もありますので獣医師の指示に従いながら治療を進めていくことによって、状態が改善することができるでしょう。

ホルモン病の一種で数値をコントロールしながら進めていくのが基本的なアプローチと認識しておくとよいかと思います。
内科療法は多少、金銭的な負担が見られるという点もありますが、かけがえのない家族のためですからそうしたところで不本意に思う方は少ないようです。

もし、上記のような症状が見受けられるという場合には自己判断をせずにすぐに動物病院を受診していただくのが安心ですしおすすめとなっています。

サプリメント類を与えるという方法も民間療法としてありますが、こうした際にも必ず獣医師に相談をされることが安心でしょう。

まとめ

あまり聞きなれないという方もいらっしゃるであろうクッシング症候群。
これらについて知っておくことは、愛犬との生活をより安定的にしてくれますしすぐに気が付くこともできますので知識として持っておくのが良いかと思います。
検査や治療などに関しては、医師から説明があるかと思いますので十分に聞いて分からない点は質問をするとよいでしょう。