歌う犬

あなたは犬が音楽や歌に合わせて、まるで一緒に歌っているように吠えている姿を見た事がありますか?音楽好きな飼い主なら、愛犬と一緒に音楽を楽しみたいという気持ちもあるはずです。
では実際に、犬は音楽や歌が好きで一緒に吠えているのでしょうか?

音楽や歌に合わせて吠えるワンコがいるって本当?

まず音楽や歌に合わせて吠える犬は確かに存在しますが、必ずしも全ての犬がそうだとは限りません。犬種によって異なりますし、また犬個体によっても性格は異なるため、音楽や歌に合わせて吠える犬もいれば吠えない犬もいるという事を理解しておきましょう。
では吠える犬は、どのような心理で吠えているんだと思いますか?

一緒に歌ってくれるワンコたちの気持ち、心理とは

音楽や歌を聴いていると、愛犬が音楽に合わせるように一緒に吠えてきたとしましょう。その様子を見て、飼い主は愛犬も音楽が好きだから一緒に参加したいのかな?そんなふうに解釈しているかもしれませんが、ちょっと待って下さい。

犬が吠える心理は大きく分類すると、2つの理由が考えられます。まず1つ目の理由は、音楽を聴いたり歌っている飼い主の様子が楽しそうで、音楽に興味を持ったケースです。
好奇心旺盛だったり、楽しい事が大好きな性格の犬の場合は、飼い主が楽しそうだと自分も一緒に混ざりたくなります。

そのため楽しい気持ちで吠えている場合は、これからも音楽を流して一緒に楽しむ事をお勧めします。しかしながら2つ目の理由は、犬は音楽や歌を迷惑に思っている可能性があります。どういう事かというと、犬の聴覚は人間の聴覚と比較して、非常に優れています。

そのため人間にとっては、それほど大音量で音楽を聴いているつもりはないのかもしれません。しかし犬からすると、大音量すぎて不快に思っている訳です。そんな状況で吠えている犬の心理は、「もう早くその音を止めて欲しい」という懇願する気持ちです。

これは音楽に限った話ではなく、生活音でも犬にとっては大きすぎてストレスがかかっている可能性があります。
例えばドライヤーや掃除機をかける時に、いつも愛犬が吠えるという家庭もあるかもしれません。これはそれらの生活音が苦手だから止めて欲しいと訴えて吠えているのです。

2つの理由を紹介しましたが、楽しい気持ちで吠える事と迷惑な気持ちで吠える事は、同じ吠えるという行動をしていてもその心理は真逆ですよね。音楽を流したら愛犬も吠えているから音楽が好きなんだと思い込む前に、必ず愛犬の様子や表情を確認して下さい。
しっぽを楽しそうに振っていたり、テンションが上がって走り回っている様子を見せたら音楽が好きな可能性があります。

ですがしっぽや耳が垂れて、うるさそうな表情をしていたらすぐに音楽を流すのを止めてあげましょう。

アメリカで行われた「バウ・ワウ・ワウ・コンテスト」とは

アメリカで人気のトークショー「ライブ・ウィズ・ケリー&ライアン」の中で、バウ・ワウ・ワウ・コンテストが開催されました。
どのようなコンテストなのかというと、飼い主が愛犬が歌う1分以内の動画と50文字以内の紹介文を応募し、それをオンラインで投票を行います。そしてどの犬の歌が素晴らしいのか投票数で決めます。

そのコンテストで優勝した犬はウォルターという名前の犬で、目が大きくて愛らしいシベリアン・ハスキーです。全身全霊で歌う姿が圧倒されるという理由で、他の犬とは別格だとその歌唱力が評価されました。

歌う犬 まとめ

音楽や歌に合わせて吠える犬が、本当に歌う気持ちがあるのかどうか人間には分かりません。ですが一生懸命音楽に合わせて吠えている姿は、愛らしくまるで歌っているようだと飼い主を楽しませてくれている事は事実です。
さらにアメリカでは、バウ・ワウ・ワウ・コンテストのように、どの犬が1番歌唱力があるのかコンテストまで開催されるぐらいです。

ユニークなコンテストですが、自分の愛犬が1番歌がうまいはずと飼い主は思っていますし、またその映像を見て多くの人が楽しんでいます。ただし注意点としては、犬によっては大きな音が苦手で音楽を止めて欲しいという理由で吠えている可能性もあるので、犬のストレスになっていないかどうか飼い主は間違えずに判断して下さい。