皆さんが可愛がっている愛犬、ご先祖様はオオカミだった? という説があります。もしオオカミだったら元々は凶暴だったのか? もしかしたら野生に帰れるのかもなどと色々と考えてしまいますよね。
犬は本当にオオカミだったのか、紐解いてみましょう。
犬の祖先はオオカミだった?犬にその名残りってあるの?
さて、オオカミと犬は確かに似ていますし、遠い親戚だったと思える部分があります。いったいどんなところが似ているのでしょうか、また犬にオオカミだという名残りはあるのでしょうか?
まず、約2600万年前にトマークタスという犬属動物のいわばご先祖様が北米に出現しました。これが犬の祖先だといわれています。
そして、犬とオオカミにさほどの違いはありませんし、DNAなど調べてみても犬とオオカミはほぼ同じですが、しいて言えば、
- オオカミは犬よりもアゴの筋肉が発達してアゴの力が強い
- オオカミの犬歯は犬より大きい
- 犬はワンワン吠えるがオオカミは吠える声が明確ではない
- 狼爪は残っているがごく一部の犬にあるだけ
- 犬は群れを作りにくいがオオカミは群れ社会である
- オオカミは犬にあるような巻尾はない
- 脳の容積はオオカミの方が多い
- オオカミは飼いならすのは不可能、犬は飼い馴らせば一生従順である
このようなことがオオカミと犬との違いがあるようです。
「ハイブリットウルフ」とは?
さて、犬とオオカミの違いや先祖について分かったところで、では犬とオオカミを交配させたらどうなるのかという疑問がわいてきますね。
これについてですが、「ハイブリットウルフ」と呼ばれるオオカミと犬の交配でできた種類のものが既にいて、その中でオオカミの血が75%以上あるものをこの様に呼んでいます。「狼犬)(おおかみけん)」とも呼ばれています。
外見がオオカミとよく似ていますが、性格はオオカミよりも穏やかのようです。しかし愛玩動物ほと従順ではなくとても賢くて独立心が高いので、かなり熟練者がキチンと躾けないと難しいようです。やはりどこか野生の血は残っているようですね。
また群れ意識が強く集団で行動しリーダーの存在を認識するので、飼い主がリーダーだと順位付けしていれば問題ありません。
食事は市販のドックフードで構いませんが、肉食の強い部分を持ち合わせているので高タンパク質の食事がいいようです。時々肉を混ぜて与えるなどするといいでしょう。
オオカミに近い犬種と遠い犬種ってあるの?
では、オオカミに近い犬種と遠い犬種はあるのでしょうか? 犬のDNAを調べて、もっともオオカミに近い犬種を調べてみたところ日本の「柴犬」がもっともオオカミに近いそうです。そう言われてみれば顔とかが見ている気がしますね。
また、最も遠い犬種がキャバリア・キングス・チャールズスパニエルだそうで、やはりオオカミの精悍な顔つきとは保護遠いですよね。
オオカミと犬とは近い親戚同士
こうして見ていくと、オオカミはどこまでも野生化していて永遠にどこか野生の性質が残っているという事と、犬は人間が飼い馴らして来て人間がある程度作りあげて来たものなのだなと思います。