短頭種

犬というと生活の中で非常に身近な存在となりました。
俗にいう「ぺちゃ鼻」が可愛いと飼う方も多い「短頭種」ですが、そもそもの特性や歴史を知ることによってより近い存在となってくれるかと思います。
そこで今回は、この短頭種について詳しく見ていきましょう。

短頭種の歴史について触れてみよう

かわいらしい印象が強い短頭種ですが、そもそも大きく2つに分かれることをご存知でしょうか。
1つはイメージとして大きい「外見的にな愛らしさをもった愛玩犬」のタイプ。
そしてもう1つは「狩猟・先頭に特化するように改良された使役犬」のタイプがあるのです。
具体的な犬種を言えば、愛玩犬タイプが「パグ」や「シーズー」です。
使役犬タイプが「ブルドック」や「ボクサー」となっています。

前者はその言葉の通り、愛されるために生まれたものといっても過言ではないのですが、後者である使役犬の場合には大きな背景があるのです。
その背景について少し触れておきましょう。

12世紀ごろのイギリスでは「ブル・ベイティング」というものがブームとなっていました。
これは、簡単に言えば牛と犬が戦うさまを見て楽しむというものだったのです。
要は、遊びの一種で別名「牛いじめ」などとも呼ばれていました。
闘犬を娯楽の一種とし、さらには使われた牛は最終的に食用とするという現代では考えられないような事象があったのです。

このような道程をたどり、愛玩犬タイプのちに誕生しました。
可愛いばかりと思われがちですが、そればかりではないということも知っておくのも良いことでしょう。

短頭犬の魅力に触れてみよう

先に、壮絶な歴史的背景があったと触れましたが現在の日本ではその大半が愛玩犬として飼育をされています。
ここで、人気の犬種いくつかについて見ていきましょう。

まずは「パグ」です。
風格もありながらどこかコミカルな表情を見せてくれるパグは、遊び好きで素直な性格といわれています。

次に「シーズー」も人気となっています。
頭が良く人懐っこくてしつけもしやすいという初心者の方でも飼いやすい犬種とされています。

そして最後に「フレンチブルドッグ」です。
頭がよく陽気で活発。愛情が非常に深いので、強い信頼関係を作ることもしやすいでしょう。

短頭種を買う時の注意点とは

その特性上、気管支が狭いために呼吸数が多く独特な呼吸音があります。
ですから、呼吸が難しく体温調整も得意ではありませんから熱中症などには気を付ける必要があります。
下をだして呼吸が荒くなつたらクールダウンできる準備をさせておくようにしてください。
鼻が高くないために目を怪我しやすいので草むらを歩かせるときにも気を付けたほうが良いでしょう。

またフレンチブルドッグやチワワに関しては自然分娩が難しいといわれており、帝王切開となる場合が多いでしょう。
涙やけが気になる方もいらつしゃると思いますが、涙管が詰まって涙流症状にも陥りやすいのです。
目の周りを常に清潔にしこまめにケアをしておきましょう。

口周りに関しては歯並びやかみ合わせがよくないために歯垢がたまりやすい傾向がありますから、ケアは毎日行ってください。ペット用の歯磨きおやつなどを与えるのも良いでしょう。
顔の深いしわがある犬種に関してはその中に菌が発生し皮膚病にもなりやすいのでしわの間も入念に拭く必要があります。

これからの短頭種について考える

現在、人に合わせた犬の品種改良というものは行われています。
生活様式にあわせてとんどん小型化しているというのが現状なのです。
短頭種に関しても、歴史と時間をたどり姿をえてきてました。このことを考えると特に使役犬として改良する必要もないともいえるでしょう。
愛玩としても十分な状態ともいえるのです。
ですから、今以上の改良も不必要ではないでしょうか。
もちろん、自然に進化をするというのでしたら良い事なのですが、人為的に変えてしまうのは恐ろしいことともいえますから「元ある姿」に戻すべきかとも思います。

頭短種の歴史と魅力を知ること

こうした現状を知ることで、より一層頭短種に対する理解と絆を深めていただくこともできるでしょう。
犬とかかわりあっていくうえで知っておきたいことでもあります。