ふさふさの長い毛や、ぺちゃんこの鼻が特徴のペキニーズ。昔はとても高貴な犬として宮廷などで愛されてきました。現在でも「歩き方が高貴」と言われることもあります。プライドが高く頑固なところもありますが、愛らしい一面を見せることもある犬です。

ペキニーズについて深く知ろう!【歴史・特徴・性格】

ペキニーズの原産国は名前の通り中国です。中国の北京が由来の犬で、獅子のような容姿が「高貴だ」とされ、中国では古くから宮廷での愛玩犬として大切にされてきました。

1860年にイギリスに渡り、宮廷や貴族たちの間で親しまれましたが、1900年代には一般的な犬になりました。
パグやシーズーなどの由来とも言われています。ぺちゃんこの鼻で、ふさふさとした長い毛が特徴です。

  • 体高は15~23センチ
  • 体重は3~6kg
  • 平均寿命は12~15歳

とても愛らしい容姿ですが、マイペースな上プライドがとても高い性格です。一人で遊ぶことが好きなくせに、構って欲しい時には擦り寄ってきます。それなのに自分が遊ぶ気がない時に飼い主がなでなでしたりすると面倒くさそうな顔をすることさえあります。

プライドが高く、頑固な面もあるため、飼い主に媚びてくるということはありません。猫に近い性格とも言われています。小さいお子さんのいる家庭では、お子さんの言うこと聞こうとしないということも少なくありません。

自分よりも下だと思った人間には従いません。人に慣れて友達やパートナー、家族にはなりますが、ペキニーズの中では上下関係の意識がしっかりとしています。

しかし自分よりも目上だと思った人には忠実に従います。家族の中でも「お父さんやお母さんの言うことはよく聞く」ということも珍しくありません。お子さんに対しては「俺が兄貴だ」という態度を示すことはありますが、お父さんやお母さんに対してはちゃんと目上の人だという認識があります。

そして「俺が兄貴だ」とは言っても、とても面倒見のいいところを見せることがあります。一緒に遊んだり、スキンシップをとったりするのを好みます。

警戒心が強く、初めて会ったお客さんなどにはなかなかなつきません。けれども一度安心できる相手だと分かると、とても人懐っこい一面を見せることがあります。

無駄吠えなどが少ないため、集合住宅でも飼うことができます。しっかりとしつけをすることができれば、とてもいいパートナーになれる犬です。

ペキニーズのしつけにはコツが必要……!「短時間集中」が基本です

ペキニーズはとてもプライドが高く、頑固な性格をしているので、成犬になってからしつけをするのは難しくなります。できるだけ子犬のうちにしっかりとしつけを行うようにしましょう。

一昔前までは犬にしっかりと上下関係を身につけさせ、「飼い主の方が立場が上だ」ということを示す必要がありました。そのため体罰や厳しく叱るということも珍しくありませんでした。

けれども最近では風潮が変わりました。厳しい訓練を必要とする警察犬であっても、「褒めて伸ばす」ということが主流になりつつあります。

ペキニーズのしつけも、褒めて伸ばすようにしましょう。愛犬が何かできたことがあったら、大げさなくらい褒めてあげてください。

一番重要なのは「待て」を教えることです。子犬のうちにできるようにしておきましょう。呼びかけに反応するようにもしつけるようにします。名前を呼んでこちらに来たら、ご褒美をあげるなどして褒めてあげましょう。

同じ日の同じ時間帯にしつけをしようとするのではなく、生活の中で褒めるようにすると犬はしつけを覚えていきます。タイミングを見つけてたくさん褒めてあげてください。

ペキニーズは決められた一か所でトイレをしたがる犬種です。お部屋の中で愛犬が落ち着いて排泄できる場所にトイレを設置し、ちゃんと決められた場所で排泄ができたらたくさん褒めてあげましょう。