さまざまな原因で愛犬が怪我をしてしまった場合、慌ててしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。こういう場合に、とっさの手当てが出来るということはとても重要です。
ここでは、家庭内で突然の事故に見舞われた愛犬を救う応急処置について解説いたします。
目次
愛犬がハサミなどで切り傷を負った場合…
自宅でトリミングをする場合、間違ってハサミで愛犬の身体を傷つけてしまうという事故も起こり得ます。
また、ハサミ以外でもガラスの破片が落ちていたなどの理由で、愛犬の身体に切り傷が出来てしまう可能性もありますよね。こういう場合、どのような応急処置ができるのでしょうか。
切り傷が軽い場合は、以下のような応急処置をしましょう。
- 傷周りの毛をバリカンやハサミなどで短くカットする
- ガーゼなどで傷口をおさえ止血
- 抗生物質の入った軟膏などを塗る
※傷口が清潔であるか?も必ずチェック!
汚れている場合は、水道水で洗い流しましょう。
またガラスなどが奥深くまで刺さっている場合は、飼い主が無理に引き抜いてはいけません。この場合や、出血がひどい等、どう見ても傷が軽くないと判断できる場合は、すぐに動物病院に連れていきましょう。
愛犬が爪の血管から出血してしまった場合…
爪切りに失敗してしまったときや、足をぶつけるなどの事故で爪の血管から出血してしまうという場合もあります。
この場合、落ち着いてどの爪から出血しているのかを確認し、清潔なガーゼなどで圧迫止血をします。市販薬を使用するのもいいでしょう。また爪が汚れている場合は、必ず水道水で汚れを落とすようにしましょう。
爪があまりにもひどく損傷している場合や、出血の量が多い、止まらないといった場合は、止血の応急処置をしたまま動物病院に連れて行ってください。
愛犬が熱湯やヒーターなどで火傷した場合…
料理中に足元に愛犬が来てしまい、熱湯がかかってしまうという事故もあります。また、ヒーターやこたつなどで低温火傷をしてしまうワンちゃんもいるようなので注意が必要です。愛犬の火傷の応急処置についてはこちら▼
- 火傷している部位をすぐに冷水で冷やす(3~5分)
- 火傷の周辺の毛をバリカンやハサミなどで短くカットする
- 火傷箇所にワセリンなどを塗る
※傷が広くなくとも、火傷の後はその後で皮膚が剥がれるなどの症状に繋がることもあるので、必ず獣医さんの診察を受けさせるようにしましょう。
火傷が広範囲にわたっていたり、薬品による火傷であったりする場合は、すぐに病院に連れていきましょう。
薬品の場合は、何の薬品なのかを伝えることも重要です。傷の程度が軽いように見えても、実は重傷だったという可能性もあるのが火傷の怖いところですので、決して自己判断しないようにしましょう。
愛犬がコンセントなどから感電した場合…
愛犬が電気コードなどをかじることで感電してしまうという事故もあります。また、強風で破損した電線が外にいたワンちゃんにぶつかってしまうという事故もあるそうです。
こういう場合はどのような応急処置が出来るのでしょうか。
まず、感電が原因でぐったりしている場合は、帯電の可能性も考えてワンちゃんに直接触れないようにするのが大事です。失禁している場合も、おしっこに直接触れないように気を付けてください。
室内での感電の場合は、ブレーカーを落とすなどの対処をしてからゴム製品やプラスチック製品などで愛犬の身体をそっと動かし、寝かせましょう。ゴム手袋を使ってワンちゃんの舌を出し、呼吸しやすくするという処置も必要です。
心臓が止まっている場合は、心肺蘇生を試みることも大事です。この場合を想定して日頃から練習しておくのもいいかもしれません。出来る事をしたら、すぐに動物病院に連れていきましょう。
室内で愛犬と暮らしている場合、事前に感電事故を防止することも大事です。やんちゃ盛りの子犬の時期は電気コードをかじるといった事故も考えられますので、カバーをするなどといった対策もきちんと考えておきましょう。
最終的には病院で診てもらいましょう
愛犬と暮らしていると、時にさまざまな事故で怪我をしてしまう場合があります。こういう時に、あらゆる応急処置を覚えておくと愛犬を守ることに繋がります。ただし、これらはあくまでも応急処置ですので、最終的には動物病院できちんと診てもらいましょう。