老齢で歩けなくなった、事故で足を失った、病気で切除する必要があった、生まれつきなど、車いすを利用する人は少なくないですよね。
ですがそうなる可能性があるのは、人間だけではありません。
そこで今回は犬の車椅子について話します。
歩けない犬たちの幸せのありかたは様々です
人間がそうであるように、犬も何らかの原因で、自力で歩くことが困難になることはあります。
愛犬にそんな災難が降りかかってきたときのために、犬の車椅子の存在を知っておくことは大事ではないでしょうか。
まず犬の車椅子は歩けなくなったから使うわけではなく、歩行が困難になったから、その補助として使います。
例えば老犬の場合、筋力が衰え自分で歩かなくなると、さらに筋力が落ちるという悪循環になってしまいます。
そうならないために車椅子を使って少しでも自分で歩くことで、筋力を維持するわけです。
下半身麻痺や事故、病気などで足が動かなくなった場合でも、車椅子を使うことで余計な負担をかけることなく歩くことが出来ます。
もちろん愛情を注いで飼ってあげれば、体が不自由であっても幸せに生きることはできるでしょう。
しかし犬は足が一本でも元気があれば動こうとします。
その願いをかなえたい、愛犬を外で歩かせてあげたいと思ったときには、犬用の車椅子の購入を検討してみてください。
犬用車椅子の種類はいろいろあります
犬種や体格、症状などによって必要な大きさや機能が変わってきます。
ですから、その数だけ犬用車椅子があると言っていいでしょう。
ですが、大きく分けると2輪タイプか4輪タイプの2種類になります。
2輪タイプは後ろ脚を使えなくなった犬のために、後ろ脚を支えるものが多いようです。
後ろ脚に特化しているのは、椎間板ヘルニアで後ろ脚が動かなくなる犬が多いからでしょう。
脚の力にもよりますが、坂道も問題なく歩けるようになります。
また老齢の筋力低下で後ろ脚が使えなくなり、のちに前脚の筋力が衰えたという場合には、2輪の車椅子を改造して4輪にすることもできるようです。
2輪の車椅子であっても、前脚をサポートするものもあります。
4輪タイプの車椅子は4肢すべて弱った場合でも、完全に寝たきりになった場合でも使用することが出来ます。
車椅子が体を支えるため、足にかかる負担をかなり軽減してくれるものになります。
前脚に力があれば曲がることもできますが、そうでない場合は飼い主が進む方向を修正してあげてください。
中には自力で犬用車いすを設計して作るという飼い主もいるようです。
犬用車いすの探し方
犬用の車椅子は珍しいものではなく、ネットで販売されていたり、オーダーメイドしてくれたりする業者が複数あります。
そういった情報はネットを使えば簡単に見つけることが出来るでしょう。
2輪にするか4輪にするかですが、後ろ脚の付け根を背中が平らになるように持ち上げた状態でしっかり歩けるかどうかで判断してください。
これで元気に歩ければ2輪、ダメなら4輪と考えていいでしょう。
お座りの状態で動き回れるかではないですから、注意してください。
価格ですが市販のものだと小型犬用の小さいものほど安く、4輪よりも2輪の方が安くなっています。
利用するお店によっても違いますが、2輪だと2~4万円で、4輪だと3~5万円ほどになるようです。
オーダーメイドの場合、この金額よりも高くなります。
またオプションなどを付けるかどうかでも値段が変わりますので、愛犬に合ったものを探すようにしてください。
車椅子の犬は沢山いる
車椅子を使うことに抵抗を覚える人もいるでしょう。
ですが、車椅子を使うことで脚にかかる負担を減らすことが出来ますし、運動にもなりますから、結果的に健康で長生きしてくれるかもしませんよ。
