セラピードッグ

アニマルセラピーやドッグセラピーという言葉を、聞いたことがあるでしょうか。
犬などの動物を医療現場などに介在させることで、高齢者や認知症、自閉症を持つ人の心身のリハビリを目的としたプログラムです。
簡単に言うと、犬と触れ合うことで精神的に安らかになると言ったところでしょうか。

その時に活躍するセラピードッグについてお話します。

セラピードッグは人の心や体を動かすパワーを持っています!

動物と触れ合うことで、自然と心穏やかになっていくことがありますよね。
これは気持ちだけの話ではなく、ストレスの解消にもなりますし、血圧を下げリラックスさせてくれる効果もあります。
そのほかにも様々な心理的利点や生理的利点などがあり、まさにパワーを与えてくれることでしょう。

その活動内容は病院や各種施設で人々と触れ合うことです。
訪れる施設としては、高齢者施設、病院、身体障碍者施設、児童施設、小中高等の教育現場、刑務所、被災地と幅広く多くの場所で人々を癒し、生きる希望を与えてきました。

なぜ犬であるのかというと、ほかの動物と違い感情を表し、コミュニケーションが容易に取れる事や、人に忠実であるからなどがあげられます。
お年寄りが毛並みに触れながら、話しかけている姿を見たことがある人も多いでしょう。

セラピードッグのトレーニング内容とは?

病気などにも赴くセラピードッグは、ちゃんとトレーニングを受けたしつけの行き届いた犬になります。
具体的にセラピードッグに必要な要素として、トイレが出来る、無駄吠えをしないといった人と共存するために必要な「しつけ」と待ての時間をのばしていくような「訓練」、人間の指示に従う「服従」の3つがあります。

そのトレーニングとして、人と見つめあうアイコンタクト、人の足に触れない距離を保ちながらも人の速さに合わせて歩くような同側歩行、同側歩行を複数の犬たちで一緒に行うラインマナーなどがあります。
これだけではなく、リハビリをしている人を想定した車椅子との同側歩行なども、トレーニングしています。
これらのトレーニングを終えて、一人前になるには平均で2年ほどかかるそうです。

セラピードッグにはどの犬であってもなることはできますが、犬種による性格の違いで向いているものと向いていないものがいます。
向いているものとしては「ゴールデン・レトリバー」「ラブラドール・レトリバー」「ジャーマンシェパード」「ボーダーコリー」などになるでしょう。
小さく可愛いという点から、小型犬全般も向いていると言えるかもしれません。

ストレスを抱える子供たちの支えになるにファシリティドッグもいます

ファシリティドッグとは、専門的なトレーニングを積むことでストレスを抱えた人に愛情や安らぎを与える犬です。
セラピードッグが様々な場所に赴き、一時的な癒しを与えるのが目的なのに対して、ファシリティドッグは1つの施設に常駐して、継続的な癒しを与えるのが目的です。
常に施設にいるため、セラピードッグよりもストレス耐性が高い必要があります。

またセラピードッグとは違い、ファシリティドッグの場合には適性を見たうえで2年近い訓練を受けることになります。
さらに、テストに合格してようやくファシリティドッグとして認められるのです。
日本では2頭しかおらず、場所は違えど2頭とも小児病院で子供たちのメンタルサポートをしています。

人のために働いてくれている

セラピードッグやファシリティドッグ以外にも、犬は人の生活の中で様々な手助けをしてくれています。
手助けをするために、様々な訓練儲けていますし、こういった犬を見かけたときには仕事の邪魔をしない程度にねぎらってあげたいですね。