人と違って話すことが出来ない犬ですが、病気や体調不良の場合何かしら行動に変化が出ます。
飼い主はそのシグナルを見逃さないことが大事です。
沢山のシグナルがあるとは思いますが、水を飲みすぎることもその一つだと知っていましたか。
犬の水分必要量はどれくらい
飲みすぎかどうかを判断するには、どれくらいが適切であるかを知る必要があります。
犬の体重の60~70%は水分だと言われていますが、犬によって大きさも体重も違いますよね。
そこで計算式を使って、必要な水の量を調べてみましょう。
「132×体重kgの0.75乗」「体重g×0.05~0.07」のどちらかを使うといいでしょう。
体重kgの0.75乗の計算ですが、電卓を使って計算するのが簡単で、体重を3乗してからルートを2回すると出ます。
面倒だという方は後者の方を使ってみてください。
水分の摂取量が多すぎる場合に疑われる病気
もしも水を飲みすぎていた場合には、いくつかの病気が考えられるので、ご紹介します。
まずは糖尿病ですが、糖尿病の場合には病状が進行してからよく水を飲むようになります。
食欲がありきちんと食べているのに、体重が減少することもあります。
人と同じくインスリンが上手く働かなくなることで起こる病気で、代謝に影響を及ぼします。原因としては、遺伝や自己免疫反応、ウイルス感染のほかに肥満やストレスなども考えられます。
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)である可能性もあります。
多飲多尿のほかに、食欲が異常に旺盛になったり、お腹が目立つくらいに膨れたりといった症状や息切れや筋力低下も引き起こされます。
コルチゾールというものが過剰に分泌されることで発症し、自然発症と他の病気に伴う発症が考えられます。
尿崩症であっても水をよく飲むようになります。
症状としては、大量の水を飲むようになることと、尿の量が急に増えることです。
脳の支床下部で生成される抗利尿ホルモンの異常で、尿がとめどなく出るようになるため、その分水を飲んでいるわけです。脱水症状につながる危険な病気です。
水を飲む量や尿の量や色をチェックしよう
水分摂取と排尿は犬の健康を見るうえでのバロメーターになっています。
この2つを定期的にチェックすることが、病気の早期発見にもつながるでしょう。
夏に水をよく飲むようになったというのは普通ですが、それを加味しても水を飲む量が増えたとか、暑くもないのに水をよく飲むようになった、尿の量が急に増えたという場合には、すぐに動物病院を受診してください。