日本もそうであるように、近年中国でペットブームが到来しています。
沢山いる動物たちの中でも、特に注目を集めているのが犬です。中華と言われるだけあって華やかな生活をしている、というわけではなくブームの裏に目を覆いたくなるような事実が隠されているのです。
近年、中国は爆発的なペットブーム到来ですが・・犬の販売方法がおかしい!
テレビでパンダ犬を見たことはないでしょうか。
まるでパンダのような柄をした犬ですから、記憶にある人いる事でしょう。
この他にもトラ柄であったり、とてもカラフルだったりとバラエティに富んだ犬たちがいます。
しかしこの犬はもとからこういった柄だったわけではなく、幼いころから染色された結果なのだと言います。
なぜ染めるかと言えば、犬を染めることで通常の価格の倍以上の値段で売れることがあるからです。
稜子で売れる理由としては、カラーリングされた犬がお金持ちのステータスだからと言われています。
ではどの犬がどのように染められるのでしょうか。
先ほど例に挙げたパンダ犬ですが、チャウチャウという犬種が染められたものです。
チャウチャウ以外にもパンダ柄に染められることはありますが、毛の切り方などでよりパンダに近づけることが出来るためチャウチャウが多いようですね。
トラ柄のタイガー犬の場合には、ゴールデンレトリバーを染めたという話があります。
カラフルに染められるのはプードルです。特徴的なカットする犬ですから、カラフルにすると見栄えが良くなるのでしょう。
ステータスとして飼われるわけですから、血統であることが望ましいですが、拾ってきた雑種を染めて、偽の血統書を付けて売るというところもあるようです。
色を付けた場合、1か月半もすれば色が落ちてしまいます。そのため、色が落ちるごとに染め直す飼い主もいます。
染色剤は犬にかなりの負担がかかります
毛を染めるだけ、人間でいうところの染髪だから、そんなに騒ぎ立てることもないだろうと思っている人もいるかもしれません。
しかし、このケースだと人が髪を染めるのとはわけが違います。
まず犬の皮膚は人よりも薄いため、簡単に薬剤負けをしてしまいます。
しかも中国で使われているのは、低品質の犬用ではない普通の染色剤です。
そのため、脱毛や時には重度の皮膚がんになることもあります。
また、染色剤が目に入ると盲目や弱視になりますし、口や皮膚から体に取り込まれると常に衰弱して常に鼻血を垂らしているような状態にもなります。
ブリーダーの中には薬液を全身に浴びて瀕死になった犬に痛み止めを打って、販売している人もいます。
そのため、カラーリングされた犬は1週間しか生きられないケースが多発しています。
中国の犬の扱いは特にひどい
日本であってもペット業界の闇はありますが、中国のそれは特にひどいです。
パンダ犬を作り上げた犬美容はもちろんの事、犬肉祭りとして犬が一万匹食用として殺されることもあるようです。
文化という側面もあるかもしれませんが、中国に住む半数が犬肉を食べることに反対しているというデータもありますし、命の価値を考えさせられる事案だと言っていいでしょう。
パンダ犬に関しては富裕層だけの話ですし、犬肉を食べている人も中国全体の半分もいません。それだけで中国が悪いと決めつけるのは良くないですが、世界中からの反感があることは事実です。
食用の犬もいれば、ファッションとして犬を飼っている人もいるくらい両極端なのは、中国が抱える貧富問題が大きくかかわっているのかもしれません。
過去には中国製の粗悪なドッグフードで1000匹以上の犬が死んだという例もあり、中国の動物病院の中には犬に点滴を打ち放置しているようなところもあります。
命の価値を考える
日本もペットブームで、様々な問題が浮上している状況だと言えます。
中国ほどではないにしても、非道なことも行われているようですから、改めてペットとは何か、命とは何かを考えてみたいところですね。