ストレス

犬とは言葉を使ってやり取りをすることはできません。
ですが、その状態や気持ちを察することができるのです。「カーミングシグナル」を読み取ることで、さらに深い部分に触れられるかもしれません。
今回は、そんなカーミングシグナルについてみていきましょう。

カーミングシグナルとは?

簡単に言えば「サイン」のことを言います。
自らの意思を伝えるために身体を使って表現をするのですが、いくつかのパターンがありますので、その大きな分類を知っておくとよいでしょう。

その3つとは

  • ストレスや不安などを抱えた状態である場合
  • 敵意がない、仲良くしたいという行動を示した場合
  • 興奮状態の相手を落ち着かせたいという場合

これらになりますが、落ち着きをもたらすシグナルはなんと27種類もあるのです。

ストレスや不安からくるカーミングシグナルについて

・身体をぶるぶると振ったり首を掻くということ
身体が濡れていないにもかかわらずこのような行動が見られた時には、不安やストレスがかかっている可能性があります。
叱られたあとにもこのような動作が見受けられることもあるでしょう。
また、自分の足で首などを掻くような動作もどうようのシグナルです。

・鼻をなめる
乾燥を防ぐなどの意味合いもあるのですが、緊張をほぐしたり不安を感じた時にもみられるシグナルのです。

・地面や床のにおいをかぐ
これもまた不安を和らげようとするシグナルとなっています。

争いをさけたい気持ちのシグナルについて

・そっぽを向く
正面から向き合った時にみられるシグナルなのですが、そっぽを向くのは敵意がないことを示す代表的なシグナルとなっているのです。

・座る
こちらもわかりやすいシグナルかと思います。
座るということは戦闘態勢がない、いわゆる敵意がないということになります。

・歩き方について
カーブを描くようにして歩く場合にも、相手に対して敵意がないことを示しています。
散歩途中、ほかの犬とすれ違う際などに見受けられるでしょう。

平和でありたいときのカーミングシグナルについて

・あくびをする
意外なシグナルかもしれませんが、実はあくびがシグナルとなっていることもあるのです。
飼い主からイライラや怒りを感じた時、あくびをして「落ち着いて」とメッセージを送ってくるのです。
家族間の喧嘩の際にもこうしたシグナルを送ることもあるでしょう。

・身体を横に向けたり体を背ける
急に横を向く・身体を背けるのもまた同様のシグナルなのです。
ほかの犬に威嚇をされたときや、飼い主におこられているときにこのシグナルを送ることも多いようです。
このシグナルは、相手を落ち着かせる効果があるのです。

・相手を見るように顔を持ち上げて伏せをする
これは上級のシグナルともいわれているのですが、攻撃する気持ちはないということを表したものとなっているのです。
また、相手に服従するという気持ちがある際にもこのシグナルを送ることがあるでしょう。

シグナルの意味を理解すること

今回は、カーミングシグナルについてみていきました。
いくつかの代表的なものをご紹介しましたが、これらを知っておくとより犬の気持ちを理解できるかと思いますので参考にしてください。