愛犬と暮らすうえで避けられないのが老犬介護という現実です。愛するペットを最期まで責任をもって看取りたいという飼い主さんが圧倒的多数のはずですが、一人で抱えてしまうと愛に満ちた人であっても介護の現実の辛さで心が折れてしまいそうになることだってあります。
そんな飼い主さんと愛犬たちのために存在する頼れるサポート役が老犬介護士です。ここでは、老犬介護士についての知識をまとめています。

老犬介護士の必要性や仕事内容について

ペットの医療体制が整ってきた昨今では、ワンちゃんたちの寿命も延びてきています。
愛犬と暮らしたいと希望する飼い主さんたちも、ペットフードの質や予防接種、健康診断などについて真面目に考える人が増えてきた結果、ペットの高齢化も進んでいます。

ここで生じるのが介護の問題です。
いつまでも健康でいて欲しいと願うものですが、愛するワンちゃんたちも少しずつ老いていきます。それでも、老犬介護は自分の責任だからと思う人もいるかもしれませんが、現実問題として一人きりで介護をするのはとても大変です。

だからこそ、老犬介護士の必要性が問われてきます。
老犬介護士の仕事は、飼い主さんがペットを最期まで看ることができるようにサポートをするのがメインです。老犬のための介護施設や、老犬のためのデイサービスで、飼い主さんと愛犬のお別れの日までの生活の質を保てるようにする老犬介護の専門家です。

老犬介護士の仕事の具体的な内容は、老犬の食事のケア・排せつのケアといった介護として誰もがイメージしやすいものがメインですが、それに加えて、飼い主さんの心のケアも行うのが特徴です。
介護をする対象のワンちゃんだけではなく、そのワンちゃんを大切に思う飼い主さんの心に寄り添うこともまた、老犬介護士の役目なのです。

老犬介護士になるには

老犬介護士は国家資格ではありません。さまざまな団体が独自に資格認定を行っているため、「老犬介護士」の他にも、「動物介護士」や「ペット介護士」「小動物介護士」などと資格の名前にもばらつきがあります。
ただし、法律上、無資格であっても老犬介護をして働くことはできます。老犬介護施設や動物病院で老犬介護の仕事をすれば、誰だって老犬介護士と名乗っても問題ないのです。

それでは資格は必要なのかと疑問に思う人もいるかもしれませんね。
しかし、老犬介護の業界では無資格で介護が出来る現状を変えるべきなのではないかという議論がなされています。介護は専門知識がなければ恐ろしくて任せられないという人も増えているのです。

そうした現実もあるため、専門知識を身に着けて「老犬介護士」等の資格を取ることが重要なのです。
老犬介護士やペット介護士の資格は、通信講座などを受講して資格取得を目指すことになります。少ないながらもさまざまなスクールが存在しますが、費用だけでなくその内容や、就職のためのサポートについても注目して選ぶといいですよ。

老犬介護士の求人状況

老犬介護の仕事に興味はあるけれど、将来性はあるのだろうかと心配する人もいるかもしれませんね。せっかく資格を取得しても、就職できなければ問題です。
しかし、最近はペットの高齢化や介護が問題になりやすいという現実もあります。
ペットブームからしばらく経って、その時に飼われはじめたペットが老いを迎えてくる時期でもあるためです。また、動物に対する人々の意識も変化しつつあるため、大切に飼われて長生きをする犬や猫も増えています。

このため、動物介護について詳しい人の存在はますます頼りにされていきます。
老犬介護のための施設も増えていっている現状で、そうした現場はペットの老化や介護についての専門的な知識を持っている人を常に求めています。飼い主さんの良き相談相手となれる人は、とくに頼りにされるはずですよ。

老犬介護士は人と犬を繋ぐ大事な架け橋です

老犬介護士はその名の通りペットの介護をサポートする仕事です。介護や動物についての専門的な知識や技能を身に着けるだけではなく、飼い主さんの心に寄り添えることもまた重要です。資格を取るには通信講座などで学ぶ必要があります。ペットの高齢化や介護施設が増えている中、頼れる存在として求められることの多い職業です。