「ワンちゃんにスイカを食べさせても良いの?」
そう悩んでいませんか?実は、犬にスイカを与えても量が多過ぎなければ大丈夫なんです。カリウムなどの栄養分が手軽に摂れるため、ワンちゃんの健康維持にも役立ちます。
ここでは、そんなスイカのことについてまとめてみました。

犬にスイカを食べさせても良いのか?

実は、食べさせても大丈夫なんです。
ただし、食べさせる量が多過ぎないように気を付けたほうがいいですね。

スイカは水分量がとても多いので、夏の季節の水分補給に適した果物です。
カリウムなどのミネラル分も多く含むので、利尿作用やデトックス作用も持っています。
食物繊維も豊富なので、腸内環境も整えてくれるメリットがありますよ。

ワンちゃんの方もキッチンでスイカを切っていると食べたそうにしていますよね。
スイカは、市販の犬用おやつよりもカロリーが低いことが多いので、肥満気味のワンちゃんにも安心して食べさせられます。

特に、夏バテ気味なワンちゃんには、冷たくて甘いスイカがとても美味しく感じられると思います。

犬にスイカを食べさせるとどんな効果があるの?

では、ワンちゃんがスイカを食べるとどのような効果が出てくるのでしょうか?

・手軽に水分補給ができる
スイカといえば、夏に食べる果物として知られています。
暑い季節には、どうしても食欲が落ちてしまいがちですよね。
それに、暑さが原因で熱中症になってしまう人も増えています。

こうした現象は、人間だけのものではありません。
ワンちゃんも、夏には食欲が落ちたり、熱中症になったりしてしまいます。

ワンちゃんは元々あまり水を飲まない動物です。
人間の体は熱いと汗を出して体温を調節しますが、体を毛で覆われたワンちゃんはあまり汗もかきませんよね。

そんなワンちゃんの夏の水分補給には、やはりスイカがうってつけです。
体も冷えて涼しくなるので、ぜひ夏は愛犬にこの果物を食べさせてあげましょう。

【肝臓や腎臓にも良い作用がある】
実は、スイカには「グルタチオン」と呼ばれる肝臓の働きを強くする成分が含まれています。また、腎臓の機能も高めてくれる働きがあるんです。

ワンちゃんの体を健康に保ち、動脈硬化やむくみなどの症状も改善してくれるでしょう。

【多くのビタミン類やミネラル分を摂取できる】
アミノ酸の1種である「シトルリン」やビタミンCの酸化を防ぐ「シスペイン」、肝臓の脂肪を減らす作用のある「イノシトール」など、スイカには健康成分がたくさん含まれているんです。

食べさせることで、きっとワンちゃんの健康にも良い効果が出てきますよ。

犬にスイカを与える時の注意点とは?

気を付けたいのは、スイカを食べさせるとアレルギー症状が出てしまうワンちゃんがいることです。
スイカは、植物の種類ではウリ科に属します。

ウリ科といえば、きゅうりやメロン、かぼちゃなどがそれに当たります。
そのため、きゅうりやメロンを食べさせるとアレルギー症状が出るワンちゃんにはスイカを食べさせないほうがいいでしょう。

  主なアレルギー症状とは?

  • 鼻水やくしゃみが出る
  • 目やにや目の充血が見られる
  • 毛が抜けてくる
  • 下痢や嘔吐をしてしまう
  • 元気がなくなってしまう
  • 体がかゆくなる

もちろん、ウリ科の植物が苦手なワンちゃんでも、必ずしもスイカを食べればアレルギー症状が出るとは決めつけられません。
しかし、上記のような症状が出てしまう場合は、アレルギーの可能性があるのでよく注意してください。

スイカの皮や種は食べさせないほうがいいの?

スイカの皮や種は、人間だって食べない部分ですよね?
ですから、ワンちゃんに食べさせる場合も、もちろん皮や種は取り除いてから与えましょう。

ワンちゃんの胃腸は、スイカの皮や種を消化できません
もし、間違って飲み込んでしまっても、便と一緒に体外に排泄されるので心配する必要はないと思います。

しかし、人間の場合と同じように、最初から取り除いて与えてあげるほうが犬も喜びます。スイカの皮付近の白い部分には、「シトルリン」と呼ばれる成分も含まれています。

シトルリンには、ワンちゃんの血液の流れをスムーズにしてくれる作用があります。
ワンちゃんの健康に良いので、ぜひ食べさせてあげたいですね。

スイカはこのようにして与えよう

ワンちゃんにスイカを与えるなら、一日の適量は中くらいの大きさの犬ではおよそ30gです。もちろん、小型犬ならもっと少ない量にしたほうがいいでしょう。

与える際には、ミキサーでペースト状にしたり、薄くスライスしたりして食べさせてあげるのがベストです。
与えるタイミングは、食事の時やおやつをあげる時間帯です。

いつも食べさせるドッグフードの上に、少しだけトッピングしてみて様子を見ましょう。
また、冷蔵庫でキンキンに冷やしたスイカは、ワンちゃんがお腹を壊す原因になることがあります。

そのため、なるべく常温に近いぐらいの温度で与えるほうがいいでしょう。
ワンちゃんの健康に良い作用をもたらすシトルリンという成分は、皮に近い部分にたくさん含まれています。

ですので、皮の付近に果肉を1㎝程度残して、ワンちゃんに食べさせてあげるのもおすすめです。
他にも、愛犬が美味しく楽しく夏の果物を食べられるように工夫してあげましょう。

害にならない食べ物なら積極的に愛犬に食べさせよう

市販のドッグフードだけ食べさせていると、その製品に含まれる栄養分しか摂れないことになりますよね。
でも、いろんな物を食べさせれば、豊富な種類の栄養分を摂ることもできるんです。

だからこそ、ワンちゃんには害にならないと分かっている食べ物は積極的に食べさせるのがおすすめです。
たとえば、スイカもワンちゃんへのご褒美に最適です。

夏は、時々美味しい旬の果物を食べさせることで、夏バテをラクに乗り切れることもありますよ。