人間は言葉によってお互いの考えていることを伝えあっています。
言葉を使えない犬であっても、考えを伝えあっていることには変わりありません。
では、犬たちはどのようにして、気持ちを伝えているのかを見ていきましょう。
犬たちは「ボディランゲージ」でお互い通じ合っている
犬たちのボディランゲージとは、身体や鳴き声を使って意志を相手に伝えることです。嬉しいと感じているとき、犬は尻尾を振ると言う話は、聞いたことがあるのではないでしょうか。
そのほかにも、様々なボディランゲージがあります。
愛犬の散歩中に別の犬が向こうからやってくると、地面に伏せる事がないでしょうか。これは疲れたからではなく、やってくる犬と友達になりたいから行う行動です。
よく見ると伏せるだけではなく、鼻や口の周りを舐めているでしょう。
それが敵意がない事のアピールになっています。
また仲がいい犬がやってきたら、本当に仲が良い犬かの情報を得るために首を伸ばしたり、耳を向けたりするところからはじめます。それからしっぽを振って嬉しさを表すそうです。
ですがしっぽを振っているから嬉しいというわけではなく、例えばしっぽを振りながらもジッと見ている場合には敵意があるか、好戦的であるため近づかない方が良いでしょう。
ボディランゲージは犬同士だけではなく、人に対しても行っています。
初対面の犬同士がとる行動パターンについて
犬同士にでも人と同じように、初対面であれば挨拶から入ります。
相性がいい犬同士であれば、まず鼻と鼻を近づけます。
それからお尻の臭いを嗅ぎ、とても相性が良ければそのまま遊ぶこともあるでしょう。
しかしお尻の臭いを嗅いだ時点で、合わなければ逃げ出したり、離れたり、怒りだしたりということが考えられます。
前述もしましたが、初対面でジッとこちらを見て微動だにしない犬の場合には注意が必要です。
こういった犬はしっぽを振っていたとしても好戦的である可能性があり、相手をやっつけてしまおうと考えています。
また歯を見せてうなっている場合には、拒絶していますから、お互い近づくことなく離れていきます。
犬は人に対してもボディランゲージで気持ちを伝える
このように犬は自分の気持ちをボディランゲージで伝えていますので、飼い主が注意してみてあげることが大事です。
耳を見て、後ろに折りたたまれていれば不安に思っている可能性がありますし、耳を立てて前に向けていると、相手に対して興味があると言う表れです。
重心が前に行っていたら自信がある証拠で、後ろであれば怖かったり不安だったりします。
良く犬の気持ちを知る時に見るのが、しっぽです。
振ってもいないしっぽが持ち上がっているときには、自分の強さをアピールしていますから近づかない方が良いです。
少し下がっているくらいが落ち着いている状態で、下がりきっていると恐怖を覚えています。
しっぽを振ると嬉しいとか喜んでいると思われがちですが、大きく振っているときにはそうでも、小さく振っているときには迷っていたり、警戒していたりということが考えられます。
愛犬のボディランゲージを知る事
犬にも個性があり、上記がすべての犬に当てはまるわけではありません。
まずはしっかり愛犬を観察して、どんな時にどのような行動をするのかを見ておく必要があるでしょう。