チベタンマスティフ

チベタン・マスティフというワンちゃんをご存知でしょうか。
犬好きの方であれば、一度はお目にかかってみたいという人も多いかもしれません。
はじめて聞いたという方のために、今回はチベタン・マスティフのことをご紹介します。

チベタン・マスティフってどんな犬?

チベタン・マスティフとは中国のチベットを原産とする、体高が61~72cmにもなる超大型の犬です。体重も重たく標準で64~82kgですが、100kgを超える個体も確認されています。
平均寿命が10~12年で、毛の色はブラックからレッドまで様々で細くて硬い長直毛です。

凶暴で攻撃的な性格ということで知られ、意志が強くしつけは難しいと言われています。
大きさも十分な特徴ではありますが、なんといってもこの犬が広く知られる理由になったのは、2億円という値段でしょう。
ただチベタン・マスティフの中にもグレードが存在していて、グレードが低いものだと100万円ほどで買えるそうです。

100万円であっても十分高いですけどね。
その歴史は古く、昔は神殿などを守護する番犬として活躍していたようです。
軍用犬としても育成されていた犬になりますが、現在純血種は200頭に満たないと言われています。

チベタン・マスティフが高価な理由とは

グレードが低くても高いチベタン・マスティフですが、なぜこんなに高価なのでしょうか。
その理由の最たるものが希少だというところでしょう。
さらに繁殖期が1回で増えにくいため、さらに希少価値を高めています。

また愛犬ブームでその価値が下がらないように、厳選認定された中国の特定の系統だけが種として認められています。
ここまで希少なため富豪たちが富の象徴として飼うようになりました
富豪の間で需要が高まりますから、どんどん値段が吊り上がって、最も高いもので2億円になるわけです。

保護動物にも指定されていますから、買うために必要なお金はどんどん増えていきます。

チベタン・マスティフのグレードとは?

グレードという言葉をすでに使いましたので、グレードについて説明します。
高い中にも下は100万、上は2億と幅広い値段が付けられるのが、チベタン・マスティフで、その値段を決めるときの基準がグレードです。
最も重要とされているのがタテガミが立派かどうかです。

中にはタテガミがないものも存在しますが、その場合グレードがかなり下がると言えるでしょう。
また性格が本来のチベタン・マスティフのものかどうかも判断材料になり、品種改良などでおとなしくなったものはやはりグレードが下がります。
また体が大きく、毛並みが美しい、完全純血であるほど、グレードが上がっていきます。

重さが100kgを超えたものというのは、グレードがかなり高いものだとみていいでしょう。

日本で飼えるのか

飼うことはできますが、一般家庭ではまず飼うことはできないでしょう。
まず入手方法ですが、ブリーダーからの購入になります。
日本にもチベタン・マスティフのブリーダーはいますが、100万円前後のグレードが低いものばかりになります。

タテガミがないものも多く、純血ではありません。
海外のブリーダーから買うこともできますが、検疫などで手間と時間がかかります。
そういった手続きをすべて出来るのであれば、購入は可能です。

超大型犬ですから、相応の飼育環境が必要です。
飼いたいという気持ちだけではなく、経済力も必要になってきます。
またプロでも扱いが難しく人に噛みついて大怪我をさせたり、死に至らしめたりという例もありますから、注意が必要です

こういった犬ですから、条例で飼うことを禁止している地域もありますし、賠償保険に加入もできません。
条例で認められていても、許可が必要であるなど、飼うためには手間と時間とお金と覚悟が必要になります。

庶民には手が出せない

庶民が手を出していいペットではないということですね。
希少種ですから、もしも見ることが出来たらラッキーくらいに思っていた方が良いかもしれません。