「がん探知犬」と呼ばれる犬たちがいます。日本においてはまだ5匹程度だそうですが、これからはもっと増えていくことが考えられます。実際に、がん探知犬を使ったがん判定キットも販売されているのです。
あなたも、一度がん探知犬にがん検査をしてもらってはいかがでしょうか?
がん探知犬って?どんな訓練を受けているの?
あなたは、「がん探知犬」と呼ばれる犬がいることを知っていますか?実は、人間の息や尿の臭いを嗅ぐだけで、がん細胞があるかどうかを察知できる犬がいます。
現在、日本には5頭のがん探知犬がいて、大腸がん、乳がん、胃がん、肺がん、前立腺がん、白血病の6種類のがんを臭いで嗅ぎ分けられます。その脅威の的中率は、何と99.7%とほとんど100%近い確率なのですから驚きです。
このがん探知犬を日本で育成しているのが、千葉県にある株式会社セント・シュガージャパンの代表である佐藤悠二さんです。彼は、がん探知犬の育成のため、5つの容器の中に健康な人とがん患者の呼気や尿を入れ、犬にその臭いを嗅ぎ分けさせる訓練を続けています。
がん探知犬の能力は、未だ研究段階でありながら、がん検診の一つとして自治体に導入されるほどに認められています。将来的には、犬が反応するがん患者特有の臭い物質について研究し、人間が息を吹きかけるだけでがんの有無が分かる特殊なセンサーを開発しようとする試みも続けられています。
尿の臭いで発見「がん探知犬」の実力は?
2017年5月2日、世界でも初めてのがん探知犬を使用した健康診断が山形県金山町で実施されました。女性の胃がん死亡率が全国で第一位という同町で、少しでも気軽にがん検診を受けられるように工夫されたのです。
それは、金山町の鈴木洋町長ががん診療センター長の宮下正夫教授にがんの死亡率を減らす方法を相談したことから始まりました。がん探知犬を使うがん検診には、およそ120人の町民が参加しましたが、宮下教授は「334例の中で333例のがん患者をがん探知犬が突き止めた」という的中率の高さを話し、良性の腫瘍には反応しないことについても述べました。
がん探知犬の素晴らしさは、普通のがん検診では見落とすこともあるようなごく初期のがんの臭いも察知してくれることです。そのため、本当に初期段階のがんも簡単に見つけ出せるという素晴らしさがあります。
がん探知犬の持つ的中率はほぼ100%という数字が出ており、その実力はこれからのがん検診に確実に貢献していくでしょう。
がん探知犬の申し込み方法や費用について
医療が進歩することで、次第にがんは治る病気になってきています。しかし、がんの場合は、何よりも早期発見が大切です。
なるべく早く発見できるほど、簡単な治療でがん細胞をなくせます。ところが、がん検診を受ける人の割合は、日本では男性で40%程度、女性では30%とかなり低い数字です。
そうなる理由として、「仕事が忙しくて行く時間がない」「検査をする時に痛い思いをするのが怖い」などの意見が挙げられます。がん探知犬によるがん検査は、ネット上のサイトから申し込むだけで良く、後は送られてきた判定キットに息を吹き込むだけという手軽さです。
その後、レターパックに判定キットを入れてポストに入れておけば、簡単にがんの検査ができます。ただし、その費用は5万円という金額になります。
この金額を高いと見るのか、安いと見るのかは、それぞれの人の考え方によるでしょう。
総合的ながん検診を病院で行えば、大体10万円以上という高額になります。
5万円で簡単に総合的ながん検査ができるなら、安い費用だともいえるのです。何より、仕事が忙しくて時間がない現代人にも、手間をかけずに簡単にできるがん検診の実施は、不安のない明るい未来につながる素晴らしさを持っています。
これからは、がん探知犬の活躍が、次第に世界中に広がっていく可能性があるのではないでしょうか?