愛犬

犬を飼っているといついかなる時に、トラブルが発生してしまうかわかりません。
動物病院での医療ミスや、他犬に愛犬が怪我をさせられた、愛犬が交通事故にあった、行方不明になってしまったと言った時に、飼い主がどうしたらいいのか考えてみましょう。

もしも獣医師の医療ミスで愛犬がなくなってしまったら?

医療ミスで亡くなってしまったと言うとき、飼い主としては簡単に納得できるものではありませんよね。
しかし、獣医師が謝罪してくれると言うことも少ないようです。
そのため、まずは飼い主自身がどうしたいのかを考えましょう。

具体的には法に訴えるかどうかですね。訴えるときには、まず弁護士に相談した方が良いでしょう。
それから、医療ミスであると言う証拠を集める必要があります。
準備が終わったら、民事訴訟として不法行為責任か債務不履行責任のどちらかで、争うことが一般的です。

裁判の結果、得られるであろう賠償金額は数十万円~数百万円と、幅が広くその根拠となるのは、犬を飼ったときの値段や飼い主の精神的苦痛などから総合的に判断されます。
中には業務停止の行政処分になったと言う例も存在しています。
経済面だけで見ると、裁判に持ち込むメリットは薄いと言えます。

しかし、獣医師は誤診や医療ミスを隠し、認めないケースも多く、泣き寝入りする人が多いのも確かです。
どうしても納得が出来ないのであれば、金額面に目を瞑って法的戦った方が良いかもしれません。

犬同士がケンカをし、他犬が愛犬に傷を負わせたら?

飼い犬同士が集まると、ケンカをしてしまったり、いきなり大型犬に襲われたりと言う可能性は否定できません。
もしも愛犬が怪我を負わされてしまった場合、まずは飼い主同士で話し合いの場を持ちましょう。
話し合いの結果納得のいく結論になればそれでいいですが、納得できなければ然るべきところに相談します。

基本的に犬が怪我をさせられた場合、怪我をさせた側の飼い主に賠償責任が生じます。その際、ちゃんと飼い主の責任をお互いに果たしていたかなどで、金額が変わります。
ですが、ペットはものとして扱われるため、法に訴えたとしても器物損害罪などにしかならず、仮に怪我が原因で亡くなったとしても慰謝料は数十万もらえればいい方です。

愛犬が交通事故で亡くなってしまったら?

もしも愛犬が交通事故にあってしまったら、人が受けるような保険や慰謝料などが払われることは残念ながらありません
治療費なども支払われませんが、加害者の対物賠償保険から補償を受け取ります。
その時の額は、愛犬の時価が基準です。

怪我をして治療することになっても、その時価分の額しか支払われないのです。
また放し飼いにしていた愛犬が突然道路に飛び出した、リードを離してしまった、愛犬をちゃんと見ていなかったなど飼い主側も過失があった場合、過失相殺として賠償金が差し引かれるケースもあります。

愛犬が行方不明になったら?

「逸走届」を警察署に提出し、保健所や動物愛護センターに連絡を入れます。
免走届とは動物にだけ適応されるもので、複数の警察署に提出できる届です。
届はその警察署内でしか照会してくれませんから、複数の警察署に提出しておくといいでしょう。

届を出した後は、自分の足で探すようにしましょう。
警察は特に事件性がない場合には、動いてくれないことが多いですから、チラシを作って近所に配るなど自分で動いた方が見つかる可能性が高くなります。

愛犬をしっかりと見ておくこと

愛犬がトラブルに巻き込まれないようにするには、何よりも飼い主が愛犬に注意を向けておくことです。
医療ミスはどうしようもないと思われるかも知れませんが、治療前にしっかり話を聞くとか、おかしな点があったら病院を変えるなどの方法をとる事が不可能ではないはずです。