愛犬家の中には、ただ家族として慈しむだけでなく、犬の素晴らしさを後世まで伝えていきたいと考える人も多くいます。
そんな形の一つが「ドッグショー」です。地域の小規模な催しから世界レベルの大規模な大会まで様々、各地で頻繁に開催され、見学を希望する人も増えています。
目次
ドッグショーとは?その歴史と目的について
ドッグショーとは、簡単に言えば「純粋犬種の品評会」です。ドッグコンテストとも呼ばれます。
同じ犬種でも、姿形に多少の個体差があるのは否めないところですが、ドッグショーにおいては、“犬種の理想とされる姿”が定められた「犬種標準(Standard)」と呼ばれる基準に従って審査が行われています。
犬には、犬種ごとの特徴(姿形、性質、能力など)があり、繁殖のためや、優秀な犬の保存のためなど、犬種の情報を後世にしっかりと伝えていくためにまとめられた大切な資料が「犬種標準」です。
ドッグショーでは、犬種の理想にもっとも近い犬が賞賛の対象、チャンピオンとなります。
先述の犬種標準による審査のほか、ドッグブリーダー(犬の繁殖や流通を正しく行う専門職)への評価も対象となっています。
ちなみに、ドッグショーに欠かせない、犬と一緒に出場する人(犬のハンドリング担当者)は「ハンドラー(handler)」と呼ばれます。このハンドラーが持っている技術の良し悪しが、審査の結果にも左右するほど重要な役割を担っています。
ドッグショーは世界各地で行われていますが、日本では一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)やその傘下の団体が開催するものが多くあり、週末には全国のどこかで開かれているほどに盛んです。
特に、「FCIジャパンインターナショナルドッグショー」は、日本では最大規模のドッグショーとして、毎年春に開催されています。(後述参照)
人間と犬は、遥か太古の昔から生活空間を共有し、関わり合ってきました。
長い歴史の中で、生活環境や用途に合わせ、人間によって様々な特徴をもった犬種が生み出されることとなり、今に至ります。
現在では、国際畜犬連盟(FCI)で300種を超える犬種が登録されています。
ドッグショーを見に行きたいけど、日程ってどうなっているの?
ドッグショーの開催スケジュールは、ほとんどが土・日・祝日を中心に開催されています。
一般社団法人ジャパンケネルクラブのホームページに、「イベントスケジュール」として一覧があり、日時や会場が公開されていますので、参考にしてください。
また、ドッグショー当日には従うべきマナーがあり、出陳犬に触れることや、ハンドラーへの声がけなどは、やってはいけないことになっています。
これは、犬はもちろん、ハンドラーが審査に備えて集中力を高めるなど、ショーに向けて大事な時間を過ごしている真っ最中なので、邪魔をしてはいけないということです。
他にも、カメラ撮影に関することなど注意事項がありますので、事前にきちんと調べてから、見学に行くようにしてください。
全国で一番大きいドッグショーは「FCIジャパンインターナショナルドッグショー」
先にも触れましたが、日本最大のドッグショーは、毎年春、3日間にわたって行われる「FCIジャパンインターナショナルドッグショー」です。
述べ120犬種3500頭が集い、華やかなその勇姿が披露されます。
ほかにも、トリミング・アジリティー・ハンドリング・災害救助犬実演などが行われ、犬グッズが買えるショッピングモールも開かれていますので、犬好きにはたまらない3日間となります。
また、中学生以上は入場料も必要になります。(小学生以下は無料)
2018年開催の場合、
- 当日1500円
- 会員1000円
- 割引チラシ・クーポン1200円
- 前売り900円
となっています。
犬のことを知りたいならドッグショー
ドッグショーは、様々な犬種が集まる一大イベントです。
犬が好きな人はもちろん、いろいろな犬種を見たい人や、犬について勉強したい人などは、ぜひ訪れてみてください。