愛犬の体調管理は、飼い主が責任を持って行う必要があります。
もし異変を見つけたら、それは愛犬のSOSのサインかもしれません。
血尿も愛犬が出すSOSのサインの1つです。
では原因や病気の種類、対処法などについて紹介します。
目次
体の危険信号!犬の血尿はなぜ起きる?
愛犬が血便をしていたら、気づきやすいですが、血尿は気づきにくいため注意が必要です。
なぜかというと、青いペットシーツを使っていると血尿が目立ちません。
それに尿に少量だけ血が混じっている状態だと、色が薄いため発見が遅れがちになってしまいます。
血尿をする際には、頻尿になったり、排尿に痛みを伴うなどトイレにかかる時間が長くなる傾向があります。なので行動の異変に気づいたら、尿の色もしっかり確認するようにして下さい。
血尿になる原因は、いくつか考えられます。
まず、玉ねぎやチョコレートは、犬にとっては中毒を起こす可能性があります。
そしてその中毒症状の1つとして、血尿の症状が現れます。
またフィラリア急性症、バベシア症などの感染症が原因で血尿になるケースもあります。
中毒や感染症が原因でも、無視する事は出来ませんが1番深刻な血尿は病気のサインとして現れる血尿です。
他にも愛犬の去勢や避妊をしていない場合は、前立腺や子宮で炎症が起こり、血尿が出る可能性があります。
非常に緊急性が高く、命に関わるケースもあるので、血尿に気づいたら病院へ連れて行って下さい。
元気なのに血尿が続く場合は?
血尿には、緊急性が高く食欲が落ちグッタリしている症状の犬もいれば、比較的血尿の症状以外は食欲もあるし、元気な犬もいます。
これは軽い膀胱炎や膀胱結石などの病気の可能性が高く、緊急性はありません。
ですが元気そうだし、大丈夫だろうと様子を見るのは待って下さい。
元気そうといっても、実際問題として血尿が出ている訳です。
身体が出すSOSのサインを放置してはいけません。
それに最初は軽度であっても、放置しておくと合併症を引き起こし症状が悪化する可能性があります。
初期治療であれば、簡単に治りますが、症状が悪化すれば手術が必要になるケースもあります。
なので元気そうに見えても、念のためすぐに病院へ連れて行って下さい。
犬の血尿から考えられる病気とは?
血尿が病気のサインだった場合、どのような病気の可能性があるのでしょうか?
「膀胱炎」は、ストレスによる免疫力の低下や細菌の感染が原因で生じる病気です。
膀胱炎から悪化し、膀胱結石や尿道結石を引き起こす場合もあります。
シニア犬になると、ホルモンバランスが崩れやすくなるため、「前立腺肥大」のリスクが高まります。
愛犬の血尿を早期発見するために
愛犬の血尿は、病気のサインの可能性があります。
病気であれば、初期段階で発見する方が、発見が遅れて症状が悪化してから治療するよりも、治療期間が短くてすみます。
愛犬の身体への負担も小さくなるので、日頃から愛犬の様子をよく観察に、異変にはなるべく早く気づくようにして下さい。
血尿に早く気づくために、ペットシーツを青色から白色に変える事も1つの方法です。
白の方が色が目立ちやすいので、血尿が出ればすぐに気づきます。
他にもトイレの回数が増える、陰部をしきりに気にしているなどの行動をしたら、血尿している可能性が高いので、お尻にテッシュを当てて確認してみて下さい。
愛犬が血尿をした時の対処法
愛犬が血尿をした場合、その原因が中毒にしろ、感染症にしろ、病気にしろ、いずれの場合もすぐに病院へ連れていって下さい。
緊急性がない可能性もありますが、緊急性がある可能性もあります。
緊急性がある場合に、対処が遅くて処置が間に合わなかったという事にならないように、小さな変化も見逃さず念のため病院へ連れて行くというクセをつけるようにしましょう。
病院では、血尿の色や量、血尿の頻度、そして血尿以外で気になる症状はないか医師から聞かれるので、答えられるようにしておきましょう。
あと血尿の色は説明するのが難しく、血尿を見て判断出来る事もあるので、容器に入れて病院へ持っていく事をお勧めします。
女の子の場合、生理と血尿を間違えないようにしましょう
ただし注意点としては、血尿だと思って、慌てて病院に連れて行った結果、生理の血だったという可能性があります。愛犬が女の子の場合は、成犬になれば個体差はありますが生理がきます。
その周囲は6~10ヶ月間隔なので、生理周期をキチンと把握しておきましょう。
犬用の生理用品も存在するので、上手に活用して下さい。
犬の血尿の治療法
病院では、尿検査、エコー検査、血液検査などの検査を行い病気の特定を行います。
そして病気ごとに適した治療法を行います。
例えば血尿の原因が膀胱炎や腎炎だった場合は、細菌感染が原因なので、抗生物質が投与されます。
最低2週間は抗生物質を与える必要があります。
原因が中毒症状だった場合は、吐き気や下痢を止めるために、内科の治療と貧血の治療を行います。
飼い主は、医師の指示に従って、病気回復を目指すサポートを行いましょう。
また血尿にならないように病気予防をする事も重要です。
予防法としては、水分をよく与える事、排泄を我慢させない事、そして食事は給与量を守り、過剰摂取にならないように注意して下さい、愛犬がねだってきても、人間の食べ物は犬にとっては中毒になる可能性があるので、与えないで下さい。
犬の血尿 まとめ
愛犬が血尿をした場合、愛犬の身体に異変が生じていてSOSを発している状態です。
大した事はないだろう、しばらく様子をみようと、何日も放置しては絶対にいけません。
確かに血尿以外では特に変化はなく、元気そうに見える場合もあります。
ですが最初は軽度な症状であっても、症状が悪化し重度な症状になる可能性もあるからです。
また病気によっては一刻を争うケースだってあります。
とにかく素人判断は危険なので、まずは病院へ連れていき、何が原因で血尿が生じているのか、原因を特定する事が重要です。
そして原因が特定されたら、適した治療法を行うようにして下さい。
あと病気になってから治療を受けるのではなく、病気にならないように予防に努める事も重要です。