目の病気というとどういうものが思い浮かぶでしょうか。
白内障や緑内障など様々あることは確かですが、こういった病気は人間だけのものではないことをご存知ですか。
今回は犬の目の病気についてご紹介します。
目次
犬の白内障ってどんな病気?治療法はあるの?
人間にもある白内障ですが、犬の場合その原因の9割は加齢によるものです。
加齢以外で起こる場合には、遺伝が原因なのだそうです。
症状としては、目が白く濁ることで光に反応しなくなり、視力が下がるというものです。
何かに良くぶつかるようになったり、すぐ近くのものでさえ鼻で探すようになったり、つまずきやすくなったりしますし、物音に驚きやすくなり性格も変わることがあります。
実際に目が濁っていくため症状が進めば気が付くこともできますが、末期になると失明もあり得ますからできれば早期発見したいです。
しかし、飼い主が初期段階で気が付くのは難しく、6歳以上になった段階で定期検診を受けるようにすることが早期発見の近道と言えるでしょう。
早期に発見できれば、薬を使って病気の進行を防ぐことが出来ますが、濁った目を透明にするものではないため、重度になりすでに視力をほとんど失っている段階だと薬は意味を成しません。
視力を回復するには手術をする必要があります。
犬の緑内障の原因や症状は?予防できるの?
緑内障もまた、犬に起こりうる目の病気です。
緑内障は眼圧が高まり、網膜や視神経に影響が出る病気で、他の眼疾患での併発を除くと原因不明とされていて、先天的な異常なのだそうです。
症状としては、瞳孔拡大、眼球拡大、充血、瞼の痙攣や痛み、角膜の混濁などがあり、痛みがあるため頭や目の周辺を触れられるのを嫌がることがあります。
治療法としては急性であればレーザー治療と内服薬、慢性であれば点眼薬や内服薬を使用します。
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ほかにも犬の目の病気はたくさんある
犬にとって病気で弱視や盲目になるのは珍しくありません。
白内障や緑内障のほかにも、日差しが強いところにいることが原因で起こる角膜炎は名前通り角膜が炎症を起こす病気です。治療法としては自然治癒のほか、点眼薬があります。
白目部分に炎症を起こす結膜炎は、目にゴミやシャンプーが入ったことが原因と言われ、点眼薬などで治します。
ブドウ膜炎の原因は他の病気との併発です。ブドウ膜に炎症を起こし、併発した病気を治すと治ります。
進行性網膜委縮は網膜が委縮して薄くなり、視力の低下を引き起こします。
遺伝での発症で、治療法が見つかっていません。
ホルネル症候群は交感神経以上が原因で、眼球周りがくぼんでしまいます。
治療法は確立しておらず、自然治癒で治ります。
まぶたの縁が赤く腫れるのがマイボーム腺腫です。細菌が原因のため、抗生剤で治療します。
チェリーアイになると、目が真っ赤に腫れ、痛みが出ます。瞬膜が瞬膜腺から飛び出した状態であるため、ピンセットで瞬膜を戻して治療します。
眼瞼外反症は親からの遺伝で、瞼が外側に反転する病気です。
重度の場合には手術が必要ですが、まつ毛を抜くなどの治療法もあります。
先天的に目の疾患が出やすい犬種
犬種によって出やすい病気というものが違います。
- プードル (白内障・緑内障)
- チワワ (角膜炎)
- マルチーズ (結膜炎)
- サモエド (ブドウ膜炎)
- コーギー (進行性網膜委縮)
- ヨークシャーテリア (ホルネル症候群)
- トイプードル (マイボーム腺腫)
- ボストンテリア (チェリーアイ)
- マスティフ (眼瞼外反症)
- シーズー (緑内障)
といった感じです。
特にチワワは角膜炎以外にも、チェリーアイやマイボーム腺腫にもかかりやすいと言われています。
愛犬がかかりやすい病気を知っておくこと
全ての病気を網羅することは難しいと思いますので、せめて愛犬がかかりやすい病気だけでも調べてみるのはどうでしょうか。