「シーズーを飼ってみたい!」
そう思うなら、シーズーについてよく知っておく必要があります。シーズーは、愛嬌のある顔立ちと丸い大きな目がチャームポイントです。本当に可愛くて、見ているだけで心が癒やされる犬種といっても過言ではありません。
ここでは、そんなシーズーのことについてお伝えしましょう。
シーズーってどんな犬?その歴史は?
シーズーとは、頭が丸くてぺちゃっとした鼻を持つ愛嬌のある犬種です。顔には、菊の花のように放射状になった毛が生えているのも特徴です。
性格は、陽気で無駄吠えも少ないため、しつけやすいと感じる人が多くいます。しかし、頑固な心根も持つ犬種なので、気長にしつけていく必要があるでしょう。
もともとシーズーの起源はチベットであるといわれています。古来から、チベットの王が中国の皇帝に献上したラサアプソと呼ばれる犬種と中国宮廷で可愛がられていたペキニーズと呼ばれる犬種を交配して誕生したのがシーズーです。
特に、中国では西太后の時代にシーズーが宮廷内で可愛がられていました。ところが、中国では1950年代に共産主義革命が起こったため、退廃の象徴とみなされた犬たちはその多くが殺害されてしまいました。
現在、世界中でペットとして飼われているシーズーは、共産主義革命が起こる前にヨーロッパに輸出された犬たちの子孫です。
シーズーの飼い方や、しつけについて
シーズーを飼うなら、1日2回の散歩を毎日続けましょう。時間は、30分ぐらいでもかまわないので、継続することが大切です。
日光に当たることで、シーズーはストレスを解消できます。ただし、真夏の時期には、暑くなる時間帯を避けて日射しの弱い朝と夕方に散歩をするのがおすすめです。
また、シーズーは抜け毛が少ないですが、ブラッシングを時々してあげる必要があります。多くの長い毛が生えている犬種なので、毛の手入れをきちんとしてあげましょう。
ごはんの量は調整して、肥満にならないように注意することも必要です。体が小さなシーズーのような犬種は、太ると腰や脚の病気になりやすいので要注意です。
吠え癖がある場合は、子犬の時から辛抱強くしつけましょう。そうすれば、半年以内にはトレーニングが行き届きます。
シーズーのサイズと寿命
シーズーの体重は、成犬であればおよそ5~8キロぐらいです。体高は、大体23~27センチになります。
しかし、生後3ヶ月ぐらいの子犬の頃は、1.5~1.8キロが平均体重です。シーズーは、一年経てば成犬になるので、一年間でだいぶ大きさが変化します。
また、シーズーの寿命は、平均15歳ぐらいです。もちろん、長生きした場合は20歳まで生き続けることもあります。
シーズーの年齢を計算する時は、成犬となる1歳を人間の20歳とします。その後は、1歳年を減るごとに+4歳として年齢を数えましょう。
実は、犬も人間と同じように、老犬になれば介護も必要となります。シーズーを愛犬にしている場合は、やはり飼い犬の年齢は正しく把握しておきましょう。
シーズーがかかりやすい病気とは?
シーズーは、皮膚炎や呼吸器系の病気にかかりやすいとされています。たとえば、家の中のほこりや食べ物などに対して免疫反応を起こしてしまい、アレルギー性皮膚炎になることがあります。
また、短頭種気道閉塞症候群と呼ばれる呼吸器系の病気にもかかりやすいです。もともと鼻腔が狭いことが原因で、呼吸をする時に気道に圧力がかかって呼吸がしづらくなるのです。
症状として、眠る時に大きないびきをかいたり、興奮した時にブタのように鼻を鳴らしたりします。その他にも、眼球が大きいせいで目の病気にかかりやすいのがシーズーです。
目が赤く充血するチェリーアイや先天性の眼瞼内反症、角膜や結膜に炎症が起こる乾性角結膜炎にもなりやすいので、飼い主は愛犬の目の状態をいつもチェックするようにしておきましょう。
もし、何か異変があったら、すぐに獣医師のところへ連れていってください。