近い

ペットとして飼う方も多く、もはや家族同然の生活を過ごしているという方もまた多い犬ですが、さまざまな犬種のものが存在しています。
中でも遺伝子からオオカミに類似している犬種というものが存在しているのはご存知でしょうか。
そこで今回は、DNAから見るオオカミに近い犬種を見ていきたいと思います。

もっともオオカミに近い犬種について知ろう

何となくオオカミに近いであろうと考える犬種はいくつかあるでしょう。
しかし、見た目ばかりではなく2012年にアメリカの科学者により犬種ごとの遺伝子を分析し、オオカミが持つDNAと近い犬種が研究発表されました。
研究対象は野良犬を含む5000匹以上・85犬種におよびます。
結果についてですが以下のようなランキングになりました。

10位・チベタンテリア
9位・サルーキ
8位・アフガンハウンド
7位・シベリアンハスキー
6位・チャイニーズシャーペイ
5位・バセンジー
4位・アラスカンマラミュート
3位・秋田犬
2位・チャウチャウ
1位・柴犬
となりました。

上記のランキングを見て驚かれた方もいらっしゃるでしょう。
ハスキー犬などをイメージされる方も多いようですが、1位は日本犬である柴犬だったのです。
日本人からするとどこか誇らしいような気持になる結果ともいえるでしょう。
日本犬という意味合いにおいては3位に秋田犬もランクインされており、意外にもオオカミのDNAに近いとお分かりいただけたかと思います。

DNAは外見からは判別しにくいものなのか

まず、犬というものは大きく分けて4つの「遺伝的類似性」というものがあるのはご存知でしょうか。
その4つですが、まずは「ウルフライク」です。
アジアやアフリカ・中東などに期限があり最も古いものであるといわれています。
次に、「ハーダー」です。群れを成す習性をもっているという特徴があり、交配に用いられたことを示唆するものともいえるでしょう。
そして「ハンター」です。その名前の通り、狩猟犬の大部分がこれに属します。
最後に「マスティフライク」です。軍用犬や警察犬に向いているといわれており、筋肉質で戦闘的な犬種が多く含まれています。

オオカミの習性や狩り特性さらにはそれぞれの犬の持つ筋肉量や体格というものも分析結果の要素となっています。
体格的な部分ではチャウチャウやミラミュートには劣る柴犬ですが、それ以外の部分においては勝っていると考えることができるのです。

まだまだ謎だらけだからこそ魅力な犬という動物

犬の先祖はオオカミであるという説は代表的なものではありますが、ほかにもいくつかの説があるのです。

生態的に似ているといわれている「キイロジャッカルの単元説
形態的にはオオカミ・血液学的にはジャッカルだという「ジャッカルとオオカミの多元発生説
イヌ俗共通の祖先から発生しそこから混血があったとする「原始的なイヌ祖先説
などがそれらにあたります。

このことから、オオカミに近いDNAを持つ犬種が発表されたとはいえ、祖先が確実にオオカミであるという事は言い切れないのです。
現段階では、可能性はまたまだ広がりを見ていますし、研究も進められているものの追いついていないという部分もあるのです。

身近で親しみ深い存在である犬ですが、謎とされている部分も多いのです。そこがまた魅力的な動物として受け入れられることにもつながっているのかもしれません。

意外に近くにいたオオカミのDNAを持つ犬種

柴犬
今回は、オオカミのDNAを持つ犬種研究を中心に見ていきました。
イメージとしてあまりなかった犬種が実はオオカミのDNAに近いものを持っていたという事がお分かりいただけたかと思います。
その他諸説も多くあり、研究も進んでいますので注目していきたい事柄ともいえるでしょう。