飼い主がしてはいけないNG行動

愛犬と呼ぶぐらいですから、飼い主は自分のペットである犬の事を愛していますよね。
しかしその愛情表現が間違っていると、愛犬にとっては苦痛でしかなく、愛犬に嫌われてしまう可能性があります。
犬はどんな事をされたら嫌なのか、犬を飼う上でちゃんと理解しておきましょう。

「愛犬に嫌われた..?」そう感じてしまう時ってどんな時?

例えば同じ家族であっても、愛犬がお父さんにはよく懐いているのに、お母さんには全く懐かないという事があります。
犬は感情豊かな性格の子が多いため、好きな相手には尻尾をふってみせたり、自ら近づいてきて甘えるしぐさを見せたりします。
対して嫌いな相手に対しては、威嚇をしたり、全く近づかなかったり、甘えてくる事がありません。

ここまで態度で落差を見せられてしまったら、ガッカリしてしまいますよね。
自分だって愛犬を可愛がっているつもりなのに、なぜ自分だけ嫌われてしまったの?
そんなふうに疑問に思うかもしれません。

それは人が犬のためによかれと思ってした行為が、実は逆効果で犬にとっては迷惑以外の何ものでもなかった可能性があります。
では犬がされたら嫌な事を紹介していきます。

愛犬に嫌われてしまう、主な原因とは

あなたの行動は、愛犬を驚かせてしまっていませんか?
散歩中に急に曲がり角から現れたり、犬が寝ているところを大声で声をかけて無理やり起こしてしまっていませんか?
本人的には、愛犬を驚かす意図なんて全くないのかもしれません。

散歩中に家族と携帯で連絡を取って、待ち合わせていたのかもしれませんし、愛犬とただ遊びたかっただけかもしれません。
ですが重要な事は、自分がどう思っていたのかではなく、愛犬がどう感じたのかですよね。
この人間はいつも自分の事を驚かしてくる相手、そんなふうに認識されると警戒心が働き信頼関係を築く事が出来ません。

愛犬に嫌われないように、犬の立場にたって驚かせないように心掛けて下さい。

またこれも飼い主がやりがちな失敗ですが、愛犬にしつこく構ってしまう事です。
愛犬を可愛がりたい、仲良くなりたいという気持ちが強いのかもしれません。

犬だって遊んで欲しい時もあれば、ゆっくり休みたい時もあります。
自分の気持ちを押し付けるのではなく、ちゃんと犬の気持ちを考えましょう。

あと犬はエサを与えてくれる人に懐くというイメージがあるかもしれません。
しかしこのエサの与え方が間違っていると、懐くどころか嫌われてしまう可能性があります。

犬に必要最低限のしつけを覚えさせる事は大事な事です。
ですが、エサを与える時に目の前にエサを置いて「待て」をさせる飼い主がいますよね。

この「待て」は本当に必要なしつけだと言えるのでしょうか?
犬からしてみれば、お腹が空いていて、エサが目の前にあるのに、食べたらダメだと言われている状態です。
人が思っている以上に、ストレスがかかっていますし、「待て」と言ってくる相手は意地悪をする人だと嫌ってしまいます。

またしつけで言えば、すぐに叱る行為も愛犬に嫌われる原因となってしまいます。
もちろん、愛犬が悪い事をした時には、叱る事も重要です。
ですが叱るタイミングを間違えてしまったら、犬はどうして自分が叱られているのか分かりません。

そのため嫌がらせを受けていると思ってしまいます。
犬をしつける時には、飴と鞭が必要です。
ダメな時は叱るけれど、いい時は褒めるようにして下さい。

褒めないのに叱られてばかりでは、犬だって嫌な気持ちになるのは当然です。

愛犬に嫌われてしまった時の対処法

犬を飼うのが初めてなら、知らないうちに犬の嫌がる事をしてしまい、犬に嫌われてしまう事もあるでしょう。
では犬に嫌われてしまい、そこから挽回して好かれようと思ったら、飼い主はどのような行動をとればいいのでしょうか?

まず自分がなぜ嫌われてしまったのか、原因を特定し、嫌われる行動をすぐに止めるようにして下さい。
そして一発でこの行動をすれば、嫌われていたのに好かれるなんて方法は残念ながらありません。

嫌われている状態とは信頼関係が崩れてしまっている状態です。
その一度崩れてしまった信頼関係を再構築する事は、時間がかかる事だと言えるでしょう。
そのため根気よく、我慢強く愛犬に信頼してもらえるように努力するしかありません。

近づく時は、ゆっくりと近づき、そして近づけたからといって、いきなり触ってはいけません。
犬は匂いを嗅ぐ事が挨拶の一種なので、まずは自分の匂いを嗅がせて匂いを覚えてもらって下さい。

怖がらせないように、大きな声を出さずに、目線は犬の目線に合わせて低い姿勢で話しかけたり、スキンシップがとれるように、少しづつ距離を縮めていきましょう。

まとめ

犬をずっと飼いたいと思っていて、ようやく飼えたら嬉しくて、構い過ぎて嫌われてしまう。
そんな飼い主もいるかもしれません。
いくら好意を持って接していても、相手が嫌がる事をすれば嫌われてしまうのは当然ですよね。

なので犬が何をすれば嫌がるのか、どのように接するのが正しいのか、事前に調べておく事をお勧めします。
もちろん、一度失敗したからといって、二度と愛犬から好かれないという訳ではありません。

頑張って努力をすれば、信頼を取り戻し良好な関係を築けるようになれるチャンスはあります。
ですが嫌われた状態から好かれるのは、本当に大変な事です。
だからこそ、最初が肝心で、最初に愛犬からの信頼を勝ち取り好かれるように頑張りましょう。

犬の生態を知るために、犬を飼う前にドッグカフェに通ったり、犬を飼っている友達の家に遊びに行って犬の接し方のレクチャーを受けるなど事前に準備をして迎え入れる準備をする事をお勧めします。
愛犬と飼い主だから、最初から信頼関係が成立しているなんて事はありません。
犬も人間も相手から好かれるためには、相手を思いやる気持ちが大切だと言えます。