愛犬突然死の体験談

愛犬が昨日までは元気そうだったのに、突然死してしまったら、心の準備ができていない分、ショックは大きいですよね。
では犬が突然死する原因や突然死には注意して愛犬の様子を見ていれば、何か前兆があり、突然死を予防する事は可能なのでしょうか?

犬の突然死とは?よくある事なのか

まず犬の突然死がよく起こる事なのかというと、そういう訳ではありません。
犬は人間と比べて、寿命が短く、20年未満しか生きる事が出来ませんが、それでも以前に比べて犬も寿命が伸びて高齢化が進んでいます。

そのため大半の犬の死亡原因は、老衰による病気です。
突然死で死んでしまう犬は、死亡原因の1%程度と非常に低いと言えます。

犬の突然死の原因とは

では、犬の突然死の原因は何なのでしょうか?
もし愛犬を突然死で失くしてしまった飼い主がいれば、その死亡原因を知りたいと思うのは当然の心理です。

突然死は、心臓や脳が原因と言われています。
体調を崩しやすい、真夏や真冬に突然死が起こるケースが多い事からも、心臓や脳が気温の急激な変化により発作を生じさせるのではないか?
そんな推測がされています。
ですがあくまでも推測であり、突然死の原因が解明された訳ではないのが現状です。

突然死のリスクがあるとされる犬種

ただ犬種によって、突然死のリスクが異なる事が分かっています。
そして最も突然死のリスクが高い犬種だと言われているのがチワワです。

チワワは小さくて可愛いので、人気のペットの犬種ですよね。
ではなぜチワワが突然死のリスクが高いのでしょうか?

チワワが突然死のリスクが高い理由は、いくつか考えられます。
まずチワワは心臓が丈夫ではありません。
その上、身体の構造的に、頭の骨に隙間が出来やすく、頭に関する病気になりやすいという特徴があります。

突然死の原因は、心臓や脳が原因なので、チワワは心臓も脳も他の犬と比べると、突然死のリスクが高くなってしまうのです。
なのでチワワを飼っている飼い主は特に、突然死の予防に努めるようにして下さい。

愛犬の突然死、実際に起こった体験談

では突然死してしまったチワワの事例を紹介していきます。
チワワのAちゃんは、12歳のメスで高齢ですが、特に病気らしい病気は何もなく、突然死する前日まで元気でした。

真夏で暑い日で、台風が近づいていたので、外では雷が鳴っていました。
Aちゃんは雷が大嫌いで、大きな雷の音がした瞬間、がくがくと小さな身体は震え出し、呼吸が荒くなったと思ったらそのまま倒れてしまいました。
驚いた飼い主は、慌てて動物病院に連れて行きましたが、連れて行く途中ですでに息を引き取ってしまいました。

真夏であった事、苦手な雷が鳴っていた事で、心臓に負荷がかかってしまったのかもしれません。
病院では、ショック死と診断されました。

他の事例では、8歳のチワワのオスのBちゃんは、突然死でしたが前兆がありました。
亡くなる2週間ほど前に、いつもと違う鳴き声をしていたので、動物病院に飼い主が連れていきました。
ですが検査をしても異常はなく、そのまま帰宅をした夜に、歩行困難な状態になり、その場で倒れてしまいました。

倒れた時点では呼吸はありましたが、動物病院で亡くなってしまいました。
結局、死亡原因は分からずじまいで突然死だろうと医者から言われました。

愛犬の突然死の原因を調べるには?

愛犬が突然死したと言われても納得できない飼い主は多いでしょう。
突然死の原因を解明するための方法として、病理検査で解剖するという選択肢があります。

しかし突然死の事例が少ない上に、突然死になった場合にその原因を追及するために、冷たい身体にメスを入れて病理検査を希望する飼い主は多くありません。
そのため結局のところ、突然死は原因不明のまま病死と処理されてしまう事が多いのです。

突然死をした原因が特定されたところで、愛犬が戻ってくるわけではありません。
苦しんで亡くなったのに、病理検査のために身体にメスを入れるのは可愛そうと感じる飼い主もいるでしょう。
それに現実問題として、保険が適用されない動物病院で病理検査で解剖を行うと多額の費用が自己負担となってしまいます。

解剖を行ったところで100%原因が特定される保証もありません。
そうなってくると、病理検査に踏み切る飼い主がほとんどいない事は仕方がない事だと言えます。

犬の突然死 まとめ

犬の突然死の原因を特定する事は難しいですが、原因を特定する事よりも重要な事は、愛犬の突然死を予防する事ですよね。
突然死を予防するために、重要な事は、日頃から愛犬の健康状態を注意し、異変に出来るだけ早く気づく事です。

犬は動物の本能として、怪我や痛みを敵に知られてしまうと、命が狙われてしまうため、出来るだけ怪我や痛みを隠そうとします。
そのため愛犬が痛みを訴える状況は、かなり症状が悪化し、手遅れになる可能性が高いのです。
そのため目立った異変ではなく、もっと小さな段階で飼い主は異変に気付かなければいけません。

目や耳、歯、皮膚に異変はないか、呼吸に問題はないか、食欲はちゃんとあるか、排便は正常化、嘔吐などをしていないか。
日頃からのスキンシップの中で、異変チェックを習慣化しておきましょう。
そして小さな異変で大袈裟だと思わずに、異変を感じたら病院へ連れていきましょう。

与えるドッグフードを栄養バランスのとれた商品を選ぶ事や適度に運動をさせ、健康に気遣う事も大切です。
病気で愛犬を失ってしまう事も悲しい事ですが、病気の場合は、治療の期間など、飼い主も心の準備をする期間があります。
ですが突然死は、言葉通り本当にある日突然、大事な家族を失う事になるのです。

考えただけで怖いですよね。
突然死を回避する事は、専門家でも難しいと言われています。
ですが突然死のリスクを少しでも抑えるために、飼い主として出来る事はしていきましょう。