平熱

中には35度台だという人もいるとは思いますが人の体温は大体36度~37度ですよね。
では犬の体温がどれくらいであるのか知っていますか。
飼育するうえでは知っておくべきところですから、今回でちゃんと覚えていってくださいね。

犬の平熱は人間よりも高い!

飼っていない人でも、飼っている友達の家に行ったときに触らせてもらったり、散歩をしている犬を抱っこさせてもらったりしたことがある人も多いのではないでしょうか。
その時に、温かいと感じませんでしたか。
それは犬の体温が人よりも高いからです。

36~37度の人間に対して、犬の平均体温は38~39度ほどだと言われています。
鳥になるとさらに高く40~42度もあります。
なぜ人と比べてこんなに体温が高いのでしょうか。

それは、体温は筋肉量や運動量が多いほど、体温が高くなるからです。
もとは野生動物だったこともあり、犬は人よりも運動量が多いため、体温も高くなるわけです。
これは犬に限ったことではなく、その他の動物の平熱は馬で37.5度、牛が38.5度、豚が39度、ハムスターでも37~38度なのだそうです。

つまり犬が高いのではなく、人間が低いとも言えますね。
運動量、筋肉量によって体温が決まりますから、飼い主は老犬になるほど体温が低く、寒さに弱くなるということを覚えておいてください。

犬の発熱は何度から? どんな病気の可能性があるの?

人と同じく、犬も体調を崩すと発熱することがあります。
運動しているときや、興奮しているときにも体温が上昇しますから、一概に危険というわけではありませんが、こういった状況以外で39.5度以上になると、病院に連れて行ってください。
発熱だけでどんな病気かと特定することは難しいですが、感染症や肺炎、気管支炎の可能性もありますし、心臓病や腎臓病も否定はできません。

41度を超えた場合、脱水症状から命にも関わりますし、病気でなくても食中毒や熱中症も考えられます。
いち早く発熱に気が付けるようにするためには毎日犬の体温を測ってあげたらいいでしょう。
犬の体温を測る場合、人間用でも代用はできますが、ペット用の体温計を使った方が安全です。

体温を測っている間、おとなしくしていることが難しい犬は、肛門に体温計を入れて体温を測ります。
はじめはハードルが高いかもしれませんが、慣れれば楽に行えます。
しっぽの付け根を持ち上げると自然と肛門が開くため、入れやすくなります。

体温計を3~5㎝ほど入れ、抜けないように体を固定して体温を測ってください。
また体温を測るときに注意したいことがいくつかあり、1つは安静にしているときに測ることです。
それから、直腸に便が残っていると正確に測れないため、排便後に測った方が良いでしょう。

最後にスムーズに肛門に入れるために、ワセリンやベビーオイル、オリーブオイルなど安全で滑りやすくなるものを塗ってから行ってください。
犬の体温は変動しやすいため、複数回行うこともおすすめしておきます。

熱があるときの症状は?

毎日熱を測っているという人は、すぐに気づくことが出来ると思いますが、誰しもが出来る事ではありませんよね。
そこで、発熱を見逃さないために、発熱時にどんな症状が出るのかを知っておくといいでしょう。
人とあまり変わらないかもしれませんが、元気がなかったり、ぐったりとだるそうにしていたり、食欲が落ちていたりという症状があります。

また息遣いが荒い、歩き方が変という場合にも熱を出している可能性があります。
こういった症状を見た場合には、犬の熱を測ってみるようにしましょう。

平熱を知ることが健康につながる

病気になった場合、いかに早く病院に連れていけるかは大事ですよね。
出来る事なら、平熱を知ったうえで毎日体温を測ってあげて、何かあったときにはすぐに病院に連れていってあげましょう。