愛犬のドッグフードに含まれる合成添加物について、貴方は正しく認識できていますか?
合成添加物=悪と決めつけることはできませんが、添加物の中には健康に対する悪影響が疑われるものも。
特に酸化防止剤として使用されるbhaは、発がん性を持つことがすでに確認されています。
ドッグフードに含まれる合成添加物の危険性について理解を深めましょう。
目次
ドッグフードに含まれる酸化防止剤【bha・bht】はどのように危険なのか?
酸化防止剤としてドッグフードに使用される食品添加物に「bha」と「bht」は、どちらも元々はガソリンや石油の酸化防止のために科学的に合成された物質です。
その後1950年代から、人間の食品の酸化防止にも役立つことが発見され、バター、魚介冷凍品やチューイングガムなど品質維持に広く用いられるようになりました。
ところがラットを用いた実験の結果、bhaが発がん性・歩行障害・呼吸困難などの症状を引き起こすこと、bhtにも膀胱がんや甲状腺がんを誘発する可能性があることが判明しました。
そのため現在ではbha・bhtはごく一部の食品をのぞきあまり使用されなくなりました。
しかし、それは「人間の食べ物」に限った話。
ドッグフードに関しては、法律の認める範囲で「bha・bht」の使用が許可されているのです。
法律で認められている基準値を満たしているからと言って、これらの酸化防止剤を長年摂取しつ続けても問題がないと保証されているわけではありません。
「bha」や「bht」が生き物にとって自然な物質ではなく、がんを引き起こす可能性があることは事実なのです。
ではどのようなドッグフードが安全なの?
健康に対する悪影響が疑われる以上、愛犬にそのようなものを与えたくはありませんよね。
それでは、どのようなドッグフードを選べばいいのでしょうか。
同じ添加物でも合成物質ではない、天然添加物を使ったフードの方が安全だと言えます。
「bha」は「bht」といった合成添加物を含まないドッグフードをいくつかご紹介します。
- カナガン
- イギリス原産の「カナガン」は天然のハーブやビタミンEを配合しています。
これらのナチュラルな成分がフードの酸化防止や防腐の役割を果たしてくれるのです。
さらに、製造から販売、アフターフォローに至るまで徹底した管理を行うことで
フードの変質を防ぎ、品質の維持に努めています。 - モグワン
- 完全無添加・ヒューマングレードの高品質な原材料にこだわる「モグワン」。
自然豊かなイギリス西北部で、国際規格の最高ランクをクリアした工場で丁寧に作られています。
完成したドッグフードは一袋ごとに製造番号がつけられ、生産日だけでなくそれぞれの材料についてまでデータを照会することができるので安心です。 - オリジン
- 優良なペッドフードの国際的な賞である「ペットフード・オブ・ザ・イヤー」に2009年から3年連続して選ばれているプレミアムドッグフードです。
もちろん原材料にも製造過程にもこだわり、厳しい検査体制の下で作られています。
他にも「ナチュラルドッグフード」や「ネルソンズドッグフード」といった無添加で高品質のフードがあります。
愛犬の体質に合わせて最適なフードを選んであげられるといいですね。
世界的にも有名なROYALCANIN(ロイヤルカナン)にもbhaが入っている・・!これってやっぱり危険?!
上に挙げたフードに共通する特徴は、高品質の原材料を使用し、徹底した品質管理を行っていること。
こうした努力があって初めて、合成添加物を使用しなくても安全なドッグフードが実現できるのです。
「有名なフードだから安全」とは限りません。
世界的にも有名なドッグフードにROYALCANIN(ロイヤルカナン)があります。
多くの動物病院でも推奨されているフードですね。
ところが、実はロイヤルカナンには合成添加物「bha」が含まれていること、ご存知でしたか?
bhaの使用および安全性に対するメーカーの公式見解はコチラ▼
「人が生涯毎日摂取し続けたとして、健康に影響をおよぼさないbha摂取量を超えないように使用している」
「摂取したbhaは二日で体外に排出されるので蓄積されることはない」
というものです。
ですが「人の基準値」を元に、愛犬が長年ロイヤルカナンを食べ続けても問題ないと言い切れるのでしょうか?
「二日で体外に排出される」と判断する根拠はどこにあるのでしょうか。
確かに、今すぐに危険があると言うことはできません。それでも、不安が残るのは事実です。
個人的には、不安が残る以上、愛犬には無添加のフードをあげたいと考えてしまいます。
合成添加物が完全なる悪!!とはいいませんが・・・
そもそもドッグフードは、一日で食べきってしまうものではありませんよね。
無添加のフードは言うまでもなく酸化しやすいです。
飼い主さんの方でもドッグフードの管理に気を遣わなければいけません。
こうした事情がある以上、ドッグフードになんらかの保存料が必要になるのは仕方のないことです。
しかし、賞味期限が1年前後もあるようなドッグフードは強力な酸化防止剤を使用しているのは事実。
そして、ロイヤルカナンなど、保存料として発ガン性のある「bha」を使用するドッグフードを食べ続けることで、愛犬がガンなってしまう危険性が存在することもまた事実なのです。
人間の加工食品にも添加物は必ずといっていいほど含まれています。
限られた範囲とは言え、「bha」ですら現在も使われています。
食品を大量に生産し、輸入・輸出・長期保存する現代のスタイルでは、保存のために使用される合成添加物を完全に避けることは人も犬も難しいのです。
それを理解した上で、だからこそ、愛犬に長生きしてもらいたいと思っている飼い主さんには、bhaのように添加物の中に実際に有害なものが存在することを知り、bhaに危機感を持ってほしいと思います。
食べものが体を作る。愛犬のために安全で品質の良いドッグフードを選ぼう
たとえすぐには目に見えなくても、日々の食べ物が愛犬の健康に直接つながっています。
bhaのように有害な合成添加物が、ゆっくりと、しかし確実に愛犬の身体に悪影響を及ぼしても不思議はないのです。
どうか愛犬のために、無添加で安全なフードを選び、正しくそのフードを管理して与えてあげてください。
五年後も十年後も、わが子の変わらぬ元気な姿を見ることができるように・・・。