ハーブの毒性

ハーブ配合といえば体によさそうなイメージがありますよね。最近ではペットの健康にもいい効果が期待できるとしてドッグフードなどにハーブが配合されることも増えてきているようです。しかし、どんな食べ物にも副作用というものはあります。健康効果を期待しているからこそ、ハーブとの付き合い方には気を付けなくてはなりません。
ここでは、知っておきたいハーブのことについてご紹介します。

ハーブ入りドッグフードは、様々な健康効果が期待できるとして人気が高い

ドッグフードによく使用されるハーブは、マリーゴールド、ローズマリー、クランベリー、オレガノ、カモミールなどです。マリーゴールド、ローズマリー、オレガノには抗酸化作用があるといわれ、免疫力のアップや消化改善、デトックス効果なども期待されています。
クランベリーはビタミンやミネラルの補給によいといわれており、カモミールは皮膚病予防に効果があるとされています。
ほかにも、消化を手助けするハーブとして、ミントやパセリ、アルファルファ、ウイキョウ、タイムなどといったものも使われるようです。

また、ヒルトンハーブという犬、猫、鳥、馬などといった動物に向けた英国のハーブのブランドもあるようで、元気のないワンちゃんの向けて作られた犬用のリンゴ酢なども販売されているようです。
サプリメントも充実しており、愛犬の健康をサポートする良質の商品としてオススメされています。このように、ハーブはペットやペットと暮らす人にとって世界的に見てもかなり身近な存在になっているようです。

「ハーブは食品だから副作用なんてない」と思い込んでいませんか?

ハーブの安全性の高さはよく知られています。しかし、どんなものにも100%安全であるということはありません。
ハーブなどの薬理作用を持つ物質は、薬と同じように何度も使用すると体に耐性ができてしまい、薬効が無意味になってしまうこともあります。また、同じものをずっと摂取し続けることによって、過剰反応やアレルギーを起こしてしまう可能性があります。

ハーブなどの薬理作用を持つ物質につきものである毒性については、研究が十分とは言えていないことが現状です。
人間でも副作用が心配されるハーブの種類はあります。安全性が高くとも、毎日のように摂取し続けることは、やはりいいとは言えません。そんな中、ワンちゃんのハーブ入りのドッグフードを毎日与えて大丈夫と言えるのでしょうか。

こうした心配は、ハーブ入りドッグフードで紹介されることがほとんどありません。ハーブのメリットばかり取り上げられており、デメリットは記載されていないことも多いので、ハーブの注意点について知らない人も多くいると思われます。

ハーブサプリメントの乱用は危険・・!愛犬の健康を害する可能性があります

ハーブサプリメントは、体質に心配のあるワンちゃんの健康向上のために使われることもよくあります。サプリメントは確かに手ごろですし、簡単に摂取できるので使いやすいというメリットがありますよね。

しかし、健康にいいと信じて複数のハーブサプリメントを摂取させることは、あまりよくありません。むしろ、危険性が高まり、健康によくないとされています。
なぜなら、ハーブというものは薬のようなものだからです。薬は飲み合わせによって相互作用を引き起こし、それが時によくない効果となってしまうことがありますよね。ハーブも同じで、複数のサプリを飲ませることによって、過剰作用の心配があります。

また、持病があったり、薬を服用している場合にも、ハーブの摂取には気を付けなくてはなりません。
このように、ハーブのサプリメントが便利だからといって、乱用してしまうのは大変危険であり、愛犬の健康に悪影響を及ぼす可能性があるのです。

ハーブは悪いもの!というわけではありません!ただ少し注意が必要なんです

ハーブのデメリットを聞くと、じゃあ、悪いものなのだろうかと心配になる方もいらっしゃるかもしれませんね。
そうではなく、ハーブは確かに薬理効果があり、健康サポートに十分期待できる存在なのです。ただ、副作用の存在を忘れてはならず、毎日とり続けることによる注意点について気を付けておかなければならないというだけなのです。

ハーブは、コンボやいぬのしあわせ、ラン・ミール、グリーンフィッシュなどのドッグフードや、ドギーマンのジャーキーなどにも含まれています。
同じものをずっと与え続けるのではなく、ハーブ配合同士のフードとおやつを併用しないことや、ハーブ配合でないドッグフードやおやつと交互に与えるなど、工夫をするといいかもしれませんね。