病院には様々な人がいます。自分はちょっとした風邪で受診をしに行っただけだとしても、同じ空間内にはインフルエンザで苦しんでいる人もいれば、もっと別の病気だという人もいます。
そんな中、自分は軽度だからと騒ぐ人はいないと思いますし、そういう人を見かけたらマナー違反だと感じるでしょう。
それは動物病院であっても同じですから、動物病院でのマナーについて考えてみましょう。
まず、動物病院がどういった場所か考える
前述通り、例え愛犬は予防接種や不妊治療で訪れたとしても、周りには様々な症状を抱えたペットがいます。
むしろ病院ですから、怪我や病気で苦しんでいる動物の方が多いでしょう。
中には愛犬が生死の境に居て、一刻の猶予もなく精神不安定になっている人もいます。
そういったところで騒いでしまうのは良くありませんよね。
自分たちのほかに来ている人がいなければ、ある程度は大丈夫だとは思いますが、そのあたりは臨機応変に対応する必要があります。
それから、緊急性が高い動物から優先して処置を施すということは充分に考えられます。
自分たちの方が早く来たのにと腹を立てるのではなく、急患が来たら快く譲ってあげましょう。
愛犬にもしものことがあったとき、譲ってもらえず間に合わなかったとなったら、悔やんでも悔やみきれませんよね。
動物病院へ来院する際の常識マナー
まずマナーというほどでもないですが、来院前に予約を取るようにした方が良いです。
予約していた方が待ち時間が短くなることはありますし、急いでいるときに限って病院が閉まっていたり、たくさんの人が押しかけていたりということがあります。
また症状を伝えることで、持って行った方が良いものを訊いておくこともできます。
病院に連れていく際には、ケージやリードは必須です。抱っこして連れていくことのないようにしましょう。
動物病院には多くの動物が集まってきますが、了承もなく触るのはいけません。
了承が得られる前に、ペット同士が接触してもいけませんから、リードを使用している場合には短くするなどの対応をしてください。
感染症や寄生虫を持っていて、移される可能性は充分にあり得ます。
また、連れて言った愛犬はしっかりと見ておきましょう。
自由に歩けるような状態にしてしまうと、他のペットと喧嘩をする可能性があります。
怪我だけではなく、状況によっては死亡事故が起こるかもしれません。
ケージから出してしまうと、病院内を逃げ回ったり、自動ドアから外に出てしまったり、人に対して危害を加えることもあります。
病院内でどうしても興奮して手が付けられないのであれば、病院の人に言って外で待たせてもらうというのもいいかもしれません。
院内で愛犬が暴れまわり、幸いにも人にも動物にも被害がなかったとしても、病院の設備を壊してしまうこともあります。
愛犬が犯してしまった事は、飼い主が責任を取らないといけませんから、壊してしまったものに対する責任をとる事になるかもしれません。
つまり、飼い主が騒がないのはもちろんとして、愛犬が周りに迷惑をかけないような工夫を取る必要があります。
その他のマナー!気持ちよく動物病院を利用しましょう
そのほかのマナーとして、緊急性がない場合には病院に行く前にトイレを済ませておいてください。もしも病院の待合室で愛犬が粗相をしてしまった場合には、すぐに院の人に伝えるようにしましょう。
自分で処理をしたとしても、消毒の必要など、自分ではわからないこともあります。
それから診察中は先生に話しかけずに、指示に従うようにしてください。
人と違ってしゃべることのできない動物を診察するときには、より集中力を要します。
愛犬のことが気になりついつい話をしてしまうこともあるとは思いますが、そのせいで不調の原因を特定できなかったとなれば本末転倒です。
心配だとは思いますが、聞かれたことにだけ答えるように心がけてください。
それから愛犬の性格によっては、押さえるように頼まれる、診察室の外に出るように言われることがあります。その時には指示に従うようにしてください。
マナーを守ることが愛犬の安全
特に病院ではトラブルが起きると、大きな問題につながる可能性があります。
そのトラブルから愛犬を守るうえでも、マナーはしっかり守りましょう。